神奈川県の箱根へ旅行するなら知っておきたいことを紹介します。有名な観光スポットはもちろん、季節別の見どころやおすすめの遊び・体験スポット、グルメにお土産情報も。
言わずと知れた温泉の名所ですがその他にも魅力がたっぷり!宿泊情報や主要都市からのアクセス情報もまとめています。
箱根のエリアと観光スポット紹介

箱根は都心から近く、アクセスも便利なことから、週末に気軽に行ける温泉地として知られており、多くの観光客で賑わっています。
古くは東海道の10番目の宿場町として栄え、長い東海道の中でも難所である箱根の山を通る旅人の疲れを癒してきました。近年でも、駅伝の中間ゴール地点としても有名ですね。山登りを終えた選手を迎える芦ノ湖のゴールシーンは随一の盛り上がりを見せる瞬間です。
もちろん温泉だけでなく、美術館や景勝地など魅力あふれる観光スポットが満載!
芦ノ湖を中心として点在する各エリアとともに紹介していきましょう。

芦ノ湖・芦之湯エリア
箱根火山のカルデラ湖である芦ノ湖周辺は1年を通じて様々な絶景を楽しめるリゾートエリア。特徴的なデザインの箱根海賊船に乗ってゆっくり湖の遊覧を楽しんでみては。
パワースポットとして有名な箱根神社は運開きの神様として知られています。歴史好きなら箱根関所や旧東海道杉並木もおすすめ。まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような情緒を味わうことができます。
宮ノ下・小涌谷・大平台エリア
箱根登山鉄道の沿線にある宮ノ下・小涌谷・大平台エリアは、外国人向けのホテルの先駆けとして明治時代に誕生した富士屋ホテルを中心に数多くの温泉宿が並んでいます。
古くから外国人に愛されてきたこのエリアは、今も多くの骨董品店や異国情緒漂う建物でレトロな雰囲気が漂っています。
温泉テーマパークとして有名な箱根小涌園ユネッサンは小さなお子様連れにもおすすめ。
仙石原エリア
ススキ草原や仙石原湿原などが有名な標高650mの高原エリア。富士山とともに雄大な自然の景色が広がります。
また、このエリアは箱根ガラスの森美術館や星の王子さまミュージアムなど様々なミュージアムが点在し、芸術の魅力を堪能することができます。
強羅・宮城野エリア
箱根登山鉄道の終着駅である強羅は、かつて政財界や文人たちの別荘地として栄えた温泉街で、駅周辺には飲食店や土産物店が数多く立ち並びます。
大正3年に開園された箱根強羅公園は今もなお当時の趣を残す歴史ある名所のひとつです。
箱根湯本・塔ノ沢・畑宿エリア
箱根には17か所もの温泉があると言われており、その総称として「箱根十七湯」と呼ばれています。箱根湯本はその中でも最も歴史ある温泉場で、発見は奈良時代とも。
箱根の玄関口として知られる箱根湯本駅前は多くの店が立ち並び、多くの観光客で賑わっています。
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箱根の季節別見どころ

テーマパークやミュージアムもたくさんあり、1年中楽しむことができる観光地ですが、自然豊かな箱根は四季折々、その季節にしか味わえない魅力も満載。
それでは各季節の見どころを紹介していきましょう。
春の見どころ
春はのんびり散策がおすすめ。
彫刻の森美術館(強羅・宮城野エリア)は自然と芸術の調和を目指してつくられた国内初の野外美術館です。7万㎡の広大な敷地内に、近現代を代表する国内外の巨匠の作品120点余りが展示されているので暖かくなってきた季節の散歩にぴったり!
450mもの桜並木が続く宮城野早川河川岸(強羅・宮城野エリア)は箱根でも有数の花見スポット。
夏の見どころ
6月中旬から見頃を迎えるあじさいを楽しむなら箱根登山鉄道(宮ノ下・小涌谷・大平台エリア)がおすすめ。別名あじさい電車の愛称で親しまれるほど沿線にはあじさいが咲き誇り、この季節を目当てに訪れる観光客も多いほど。
毎年8月に行われる箱根大文字焼(強羅・宮城野エリア)も見逃せません。第一画目の「一」が108mもある「大」の火文字が点灯される景色は圧巻です。
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秋の見どころ
秋の箱根は、紅葉の名所へ。箱根美術館(強羅・宮城野エリア)の中にある庭園、神仙郷は国の文化財に指定されていて、四季折々の美しい景観が楽しめます。特に11月には、庭園内のモミジが一斉に色づきます。
仙石原高原(仙石原エリア)のススキも秋が見頃です。
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冬の見どころ
冬の箱根も見どころたくさん。寒い中で露天風呂に浸かるのは至福のひとときですね。
箱根ロープウェイ(仙石原エリア)に乗れば富士山を含めた絶景の雪景色を見ることができます。
冷えた身体にぴったり!アツアツの玉子茶屋の黒タマゴもおすすめ。
箱根のおすすめ遊び・体験

温泉街のイメージの強い箱根ですが、実は身体を使ったアクティビティもおすすめ。
フォレストアドベンチャー・箱根(箱根湯本・塔ノ沢・畑宿エリア)では専用の安全ハーネスを装着して、森の樹から樹へ空中移動する本格的なアスレチックを楽しむことができます。
ハコネマウンテンリッパー(仙石原エリア)は仙石原の森や芦ノ湖のほとりを舞台にマウンテンバイクでのクルージングツアーやトレッキングツアーを開催。いつもとは一味違った箱根を楽しんでみてはいかが。
また、箱根ガラスの森(仙石原エリア)でのフュージング体験(ガラスの組合せによるオリジナルアクセサリー作り)、箱根強羅公園 クラフトハウス(強羅・宮城野エリア)で吹きガラス体験をするのもおすすめ。
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箱根のおすすめグルメ

山の上にある箱根ですが、実は海の幸も山の幸も両方楽しめるエリアです。小田原港が近く新鮮な海産物も入るので美味しいグルメがたくさん。
芦ノ湖のワカサギや、温泉地ならではのグルメなど、ご当地の食材もおすすめ!
箱根定番ご当地グルメ
大涌谷名物の黒タマゴは、生卵を温泉でゆでたというまさに温泉地ならではのグルメ!その秘密は、卵の殻が温泉の成分である鉄分によって反応し、硫化鉄(黒色)となることで黒い殻のゆで玉子ができあがるそう。
出来立てアツアツの黒タマゴを目当てに大涌谷を訪れてみてはいかが。
大涌谷くろたまご館(仙石原エリア)では様々な黒タマゴグッズを買うこともできます。
芦ノ湖はワカサギ釣りのスポットとしても有名。夏になるとワカサギ目当ての釣り人も多く集まるそうです。
釣りたての新鮮なワカサギをサッと揚げたフライがおすすめ。一匹丸ごと食べることができるので、内臓のほんのりとした苦みと白身のフワッとした食感がまさに絶品。
その他おすすめグルメ
外国人も多く訪れていた歴史もあり、実は箱根はパンも有名です。
中でも渡辺ベーカリーの「温泉シチューパン」は絶品。創業120年の歴史を持つ老舗ベーカリーの作るフランスパンにじっくり煮込んだビーフシチューを包み込んだ評判のメニューです。
富士屋ホテル直営のベーカリーで作られたパンを使用した銀かつ工房の「銀かつサンド」は箱根散策のおともにぴったり。
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箱根のおすすめお土産

グルメで紹介した黒タマゴやワカサギの佃煮もお土産におすすめですが、やっぱり甘いものもチェックしたいところ。
グランリヴィエール箱根の「箱根ラスク」は、サクサクなのに口の中に入れると溶けてしまう不思議な食感が評判。女性へのお土産にぴったりです。
老舗和菓子屋ちもとの「湯もち」も箱根で定番の銘菓のひとつ。白玉粉を練り上げた柔らかい真っ白なお餅に、早川の岩石になぞらえたという細かく刻んだ本練羊羹が入った上品なお菓子は神奈川県の指定銘菓にも選ばれています。
定番ですが温泉饅頭も外せません。丸嶋本店の「温泉饅頭」はそれぞれ甘さの違う茶と白が2種類。お土産選びの合間にアツアツを頬張るのもおすすめです。
箱根のおすすめ温泉(宿)があるエリア

冒頭でも紹介しましたが、箱根の温泉は「箱根十七湯」とも呼ばれ、その泉質も場所によって異なり、その数はなんと約20種類にも及ぶそうです。十七湯すべて合わせると、1日2万5千トンもの温泉が湧いていて、湧出量は全国でも有数です。
その中でも特に有名な箱根七湯(湯本・塔之沢・堂ヶ島・宮ノ下・底倉・木賀・芦之湯)を紹介しましょう。
十七湯の中で最も古い歴史を持つ温泉場が箱根湯本(箱根湯本・塔ノ沢・畑宿エリア)。源泉数、温泉旅館・ホテルの数、滞在または宿泊する旅客数などが最多で、箱根温泉の中心的存在となっています。
箱根登山鉄道の始発駅でもあるので、箱根の各エリアに訪れる観光客が集まり、活気のある温泉街です。東京駅からのアクセスも便利なので日帰りでの旅行もおすすめ。
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早川に沿って少し登ると辿りつくのが塔之沢温泉(箱根湯本・塔ノ沢・畑宿エリア)。ここは老舗旅館の多い閑静な雰囲気で、江戸時代から文学の世界でよく描かれてきました。
十七湯の中で最も渓谷に近いところにあると言われている堂ヶ島温泉(宮ノ下・小涌谷・大平台エリア)。遊歩道や橋から木の葉隠れの滝や早川の流れを間近に眺めることができます。
富士屋ホテルが有名な宮ノ下温泉(宮ノ下・小涌谷・大平台エリア)は、明治時代に外国人の保養地として栄えたその名残が魅力でノスタルジックな雰囲気を楽しむことができます。当時から残る建築や設備、サービスなどが箱根の温泉文化をリードした先駆的存在とも言われています。
宮ノ下が外国人なら、底倉温泉(宮ノ下・小涌谷・大平台エリア)は日本人に好まれる温泉として栄えました。その泉質から、病気の治療に効果があったと言われていて、宿でお灸や食事療法を行う、いわば「温泉療養センター」の先駆けとしてその名前が刻まれています。
木賀温泉(強羅・宮城野エリア/宮ノ下・小涌谷・大平台エリア)はかつて徳川将軍家への献上湯にも選ばれた名湯、芦之湯温泉(芦ノ湖・芦之湯エリア)は、駒ヶ岳の麓に開けた閑静な温泉地です。
それぞれ様々な歴史を誇る箱根七湯ですが、その他にも強羅温泉(強羅・宮城野エリア)、仙石原温泉(仙石原エリア)など名湯がたくさん。
日帰り入浴で各温泉場を歴史とともに巡ってみてはいかがでしょうか。
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箱根へのアクセス
箱根へ車で行く場合のアクセスは以下の通り。
※箱根町観光協会公式HPアクセス情報より抜粋
<東京方面より>
・東京IC-箱根口IC/約1時間
・東京IC-御殿場IC/約55分-仙石原/約10分
<関西方面より>
・沼津IC-箱根峠IC/約40分
・沼津IC-御殿場IC/約12分-仙石原/約10分
鉄道・飛行機で行く場合のアクセスは以下の通り。
<東京方面より>
・新宿-箱根湯本/約1時間25分
・東京-小田原/新幹線で約40分-箱根湯本/約15分
・横浜-小田原/約40分-箱根湯本/約15分
<関西方面より>
・名古屋-小田原/新幹線で約2時間5分-箱根湯本/約15分
・大阪-小田原/新幹線で約2時間40分-箱根湯本/約15分
<福岡より>
・福岡空港-羽田空港/約1時間35分-箱根湯本/高速バスで約2時間
各エリアへは、箱根湯本から箱根登山鉄道か路線バスで登っていくのが主なルートです。
※この記事は2020年7月時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性がありますので、事前に公式ホームページなどで最新の情報をご確認ください。
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