2023年春から放映される、NHKの連続テレビ小説『らんまん』。この主人公のモデルである牧野富太郎博士の業績をたたえ、広く世間に知ってもらうために誕生したのが「高知県立牧野植物園」です。
今回はそんな同施設の見どころをたっぷりご紹介。“日本の植物分類学の父”とも言われた牧野博士ついてはもちろん、四季折々の植物やオリジナルグッズにも注目です。
施設を楽しんだ後は、周辺観光施設も訪れてみてください。きっと充実した1日を過ごせますよ♪
牧野植物園とはどんなスポット?どこにある?
牧野富太郎博士の業績を顕彰するために開園
高知県立牧野植物園は、高知が生んだ“日本の植物分類学の父”牧野富太郎博士の業績を顕彰するために開園しました。誕生したのは、博士が逝去された翌年の1958年。五台山山頂付近に建てられ、今年で開園65年を迎えます。
五台山の起伏を生かした広い園地では、博士ゆかりの野生植物など3000種類以上が観賞でき、自然ならではの豊かさと四季の風景が楽しめます。園内にはレストランやオリジナルグッズを購入できるショップもありますよ。
牧野植物園へのアクセスは?
【電車でのアクセス】
JR高知駅からはMY遊バスを利用。MY遊バスは、牧野植物園をはじめとした高知市内の観光スポットをめぐる周遊バスのこと。牧野植物園へは、JR高知駅前(南口)のこうち旅広場から乗車し、「牧野植物園正門前」停で下車。所要時間は約30分です。
【車でのアクセス】
高知道 高知ICから一般道で約20分。高知東部道 高知南ICからは約15分です。施設への道は一部一方通行なのでご注意を。登り口は五台山の西側の「五台山」または「竹林寺」の道路案内板を目指していくとよいでしょう。
牧野植物園の見どころは?
美しい建築も見どころの「牧野富太郎記念館」
NHKの連続テレビ小説のモデルである、牧野博士について学べるのがこちら。建築家・内藤廣氏が設計した記念館は「サスティナビリティ(持続性)」がテーマになっており、木のぬくもりあふれる空間が広がっています。
大胆な吹き抜けや植物と融合したアーティスティックな建築も見どころ。建物内は本館と展示館に分かれています。本館には貴重な資料を収蔵する「牧野文庫」のほか、レストラン(※)やショップが、展示館には幼少期から博士の生涯を追った展示パネルがあり、博士ゆかりの植物約250種類を植栽した中庭なども見学できます。
植物の世界を高精細な映像で体感できる展示シアターも必見。220インチの大画面で見るオリジナル作品は迫力満点。きっと見入ってしまうことでしょう。
牧野博士の生涯を追った展示パネルでは、紆余曲折ある人生を垣間見ることができます。朝ドラのストーリーにも関わってきそう…!
(※)レストランは、2023年5月20日(土)に植物研究交流センターへ移転予定
見どころ満載の植栽エリア。ジャングルのような温室も。
植栽エリアは、土佐の自然を再現した「土佐の植物生態園」をはじめ、植物に触れたり匂いをかげる「ふむふむ広場」、回遊式水景庭園が見事な「南園50周年記念庭園」があったりと、四季を彩る植物をじっくり観賞できます。学名や和名、植物の紹介をした“植物ラベル”とあわせて見れば、知識も深まりますよ。
「南園」にある温室は、国内外から収集した熱帯植物を植栽。緑に囲まれた温室内は、まるでジャングルの中に迷い込んだかのようです。
多種多様な植物の中には、チョコレートやココアといった身近な食品の原料になるカカオやバナナの果実などもあるので、大人だけでなく、子どももワクワクした気分になれそうですね。
園内は1年を通して花が咲いていますが、4月になると南園のツツジの仲間が見頃を迎えます。5月~6月には北園と南園をつなぐ連絡道のバラの仲間が開花。
ほかにも、夏はユリの仲間、秋は菊、冬は施設のシンボル・バイカオウレンと、季節ごとの花が園内を彩ります。1年を通してさまざまなイベントや企画展示も行っているので、訪れるたびに発見がありそうですね。
多彩な植物が植えられていて、どの季節に行っても美しい花や珍しい木々を見ることができます。園内はとにかく広いので、事前にどう回るか考えておくとスムーズかも。
オリジナルグッズが豊富なボタニカルショップ
牧野富太郎記念館 本館にあり、牧野博士の植物図をあしらった小物からコケ玉、高知県ならではの特産品まで、ショップにはバラエティ豊かな商品が目白押し。多彩な商品の中でもおすすめなものを、ピックアップしてご紹介します。
牧野博士の描いた「バイカオウレン」の植物図がプリントされたタンブラー。植物図は博士が29歳の時に描いたものだとか。
牧野植物園が監修した、オリジナルブレンドティー。牧野博士ゆかりの植物がテーマになっており、お土産商品の中でも特に好評なのだそう。
牧野博士が描いた植物図の中で、人気のあるものを厳選してクリアファイルに。コオロギラン、ジョウロウホトトギスなど4種類あります。
精巧な植物画のデザインは部屋のインテリアにもぴったり!自分用から、友人へのお土産に喜ばれそうなものまで、種類も豊富です♪
新レストランがリニューアル!
レストランは2023年5月20日(土)にオープン予定の植物研究交流センターへ移転。新店舗では緑豊かな景色を望みながら、季節のランチやデザートが味わえます。
イチオシは「シェフの気まぐれランチ(1400円)」。高知県産の食材を中心に使用したシェフ特製の料理で、日替わりではないものの、いつ来ても異なるメニューを提供できるようシェフが“気まぐれに”メニューを考案するのだとか。
「の」の字に巻いた「まきのロール(400円)」もおすすめ。大納言あずきが入ったシンプルなロールケーキは、優しい甘さと食感が絶妙です。牧野植物園のオリジナルドリンクとあわせて召し上がれ♪
園内には飲食可能な広場がいくつかあります。お弁当を持ってきて、自然の中で食べるのもまた格別!
088-882-2601
高知県高知市五台山4200-6
9時~17時(最終入園16時30分)
年末年始(12月27日~1月1日)、2023年は、5月30日、10月30日、11月27日
730円(高校生以下無料)
225台
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(画像提供:高知県立牧野植物園)
牧野植物園周辺の観光スポット
ひろめ市場【高知県立牧野植物園から車で20分】
高知の郷土料理から世界の料理まで、バラエティ豊かな飲食店をはじめ、鮮魚店、精肉店、ユニークな雑貨・洋服屋など、約60の店舗がそろう商業施設。
7つのブロックに分けられた市場内は、まるで迷路のよう。土佐弁でフレンドリーに接してくれるスタッフと話が弾んだり、香ばしい匂いにつられたりと、歩くだけでもワクワクしてしまいます。
お店の間を縫うようにテーブルが置かれているので、食べたいものを購入してその場で味わえるのも同市場の醍醐味。たっぷりと脂がのった鰹のタタキは、ぜひ味わいたいところ。地酒が購入できるお店もありますよ。
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非公開
高知県高知市帯屋町2-3-1
10時~23時※日曜は9時~23時
不定(HPにて要確認)
施設への入場無料
【電車】とさでん 大橋通電停より徒歩2分【車】高知道 高知ICより車で15分
あり(30分200円※1店舗2000円以上の利用で1時間分割引、計2時間まで適用)
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高知城【高知県立牧野植物園から車で20分】
土佐藩初代藩主である山内一豊が創建。日本国内に残る木造の12古天守のひとつであり、天守や追手門など15棟が国の重要文化財に指定されています。
また、天守と本丸御殿が江戸時代から現存しているのは全国の中でも高知城だけであり、「南海道随一の名城」としても有名です。
歴史的価値もさることながら、追手門と天守が1枚の写真に収められるという点も魅力。追手門前は撮影スポットとして多くの人で賑わいます。天守の望楼から望む景色も絶景。4階の窓からは青銅製のしゃちほこを間近に見ることもできますよ。
イルミネーションなど、季節ごとに実施されるイベントも好評です。
088-824-5701
高知県高知市丸ノ内1-2-1
9時~17時(最終受付16時30分)
年末年始
天守・懐徳館18歳以上420円
【電車】とさでん 高知城前電停より徒歩すぐ【車】高知道 高知ICより車で15分
あり(370円/1時間※以降、30分毎に延長料金あり)
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桂浜水族館【高知県立牧野植物園から車で20分】
トド、アシカ、カワウソ、リクガメといった個性豊かな生き物たちが、自由気ままに暮らすアットホームな水族館。
最大の見どころは、幻の魚と言われる「アカメ」の群泳。水槽前に設置された自由に利用できるオリジナルのピカ目ライトを当てると目が赤く光り、さらに迫力がアップします。
ガラス越しではない飼育展示のため、生き物との距離が近くふれあいを通して生態について深く学べる点も同施設ならでは。特に「ウミガメのエサやり体験」では、のんびりしているイメージがあるカメの真の姿が垣間見られるので、そのスリルと迫力をぜひ体験してみてください。
スタッフ手書きのおさかな解説版や、思わずクスっと笑ってしまうユニークな展示物も必見ですよ。
088-841-2437
高知県高知市浦戸778
9時~17時
不定
高校生以上1600円、小・中学生600円、3歳以上400円
高知東部道 高知南ICより車で10分
市営桂浜公園駐車場を利用(500台/1回400円)
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高知県立坂本龍馬記念館【高知県立牧野植物園から車で20分】
西欧に並び立つニッポンの立国をめざしていた坂本龍馬と幕末史の息吹を、本物の資料で体感できる博物館。
新館は「龍馬と“心通わす”」がテーマ。龍馬の手紙(複製含む)を中心に、経済人、政界人、国際人であった龍馬を紹介しています。
本館は「龍馬と“遊ぶ”」がテーマ。音声や映像、イラストで幕末の歴史をわかりやすく解説しており、幕末に活躍した人物約130人を紹介する「幕末写真館」をはじめ、龍馬が落命した京都・近江屋の八畳間を復元したコーナーなど、見ごたえ十分の展示が盛りだくさんです。
また、建物出口にある握手ができる銅像「シェイクハンド龍馬像」のほか、本館内にはフォトスポットが点在。本館2階や屋上から望む雄大な太平洋も絶景です。オリジナルグッズを購入できるミュージアムショップもおすすめですよ。
088-841-0001
高知県高知市浦戸城山830
9時~17時(最終受付16時30分)
無休
【企画展開催時】18歳以上700円 【展示替期間】18歳以上500円※高校生以下無料
高知東部道 高知南ICより車で15分
あり
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五台山公園【高知県立牧野植物園から徒歩で5分】
2022年9月に展望テラスがリニューアル。八角形の新テラスは高知県産の木材をふんだんに使い、最大10人が利用できるようになりました。昼間は高知市内や浦戸湾を一望。360度の大パノラマは圧巻です。
夕暮れから夜にかけての景色も見逃せません。浦戸湾の水面が赤く染まる様はとてもロマンチック。夜は高知市街地の夜景が美しく、カップルにも人気のデートスポットになっているのだとか。
2023年2月には公園内にお土産の自動販売機やテーブル、いすを設置。快適性がさらにアップしました。公園内には桜やツツジ、もみじが植えられているので、それらを愛でながらの散策もいいですね。
まとめ
「高知県立牧野植物園」を中心に、盛り上がりを見せる高知エリア。2024年3月までは、高知の魅力を全国にPRする観光博覧会を県全域で開催予定。ぜひチェックしてみてください!
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※この記事は2023年3月20日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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じゃらん編集部
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