yosshyさんの京都府〜大阪府の旅行記

2023年6月 梅雨時の京都って本当に人が少ないの?
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ここ数年、夫婦二人で、それなりにいろんな所を旅行してきましたが、実は京都を意図的に外していました。なぜって、ぼくらが行けそうなゴールデンウィークも年末年始も、観光客でごった返していましたから。 そんな京都ですら、ここ数年のコロナ禍の間には「閑散とした状態」という時期もけっこう続き、「今のうちに行っておこうか?」とも思ったんですが、コロナにおびえながら行っても、良い思い出にはならないとも思い、結局、踏み切れずじまい。 そうこうしているうちにコロナ禍の行動制限もなくなり、そうなると京都の人出もすっかり戻ってきてしまい、もはや「静かな京都に行く」なんてことは、儚い夢と消えてしまったんです。 が、それでもよくよく調べてみると、そんな京都にも若干の閑散期はあるようで、特に6月の梅雨時は天気も悪いし、まとまった連休もないしで、国内の観光客はやや少ないらしい上に、そのわりには、緑が美しかったりして見所は豊富なようなんですね。 それなら、この時期に、ぼくらが「ちょっとだけ無理して、休みを取って行けばいいんだ!」ということに、今さらながらに気がつき、いよいよ、「大人になって初めて」の京都に行くことを決めました。 この旅行を決めた時点では、こんなに早くインバウンドの皆さんが戻ってくるとは想像もつかなかったんですが、もはやどんどんお越しになってるみたいで、ほんとに、思惑どおり人出は少なかったんでしょうか? それと、お天気については、「梅雨時」×「天気に関して持ってない夫婦」ですから、もう「雨降りありき」で雨具で完全装備で行きました。
北海道ツウ yosshyさん 男性 / 50代
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- 2コメント
- 1日目2023年6月15日(木)
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11:00-11:00
このところ、猛烈な勢いでリピートしている大阪国際空港。 年末年始、ゴールデンウィークに続いて、何と3シーズン連続でやってきてしまいました。ホーム空港とも言える新千歳以外では、異常なペースでの利用ですね。 ところで、梅雨の真っ最中で、雨降りを完全に覚悟して来たんですが、天気予報は旅行期間中、けっこうな好天に恵まれる感じ。ホントなんでしょうか? まあ、天気が良いのに越したことはありませんから、予報が当たることを期待しつつ、一路、京都を目指します。
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11:00-11:00
あえてレンタカーで京都へ(軽自動車です)
「行楽シーズンに京都市内に車で入るのは無謀」とまで言われている京都市内の交通事情ですが、閑散期であればギリギリセーフだろうと踏んで、あえてのレンタカー。 とは言え、京都市内の道の狭さは、何となくとは言え、他所者のぼくでも情報としては得ていましたので、今回は軽自動車にしました。軽で高速を乗るのはけっこうハードだと思いましたが、頑張ってみました。
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12:00-13:00
驚愕の大山崎ジャンクション
京都市内の交通状況は警戒していたんですが、実は、その前にも恐ろしい状況がやって来ることを、移動ルートの下調べで掴んでいました。 それが大山崎ジャンクション。このジャンクションが、これまでに経験したことのない驚くほどの分岐の連続で、一つでも間違えば、行く先が京都から遠く離れてしまうみたいなんですね。 旅行前にそのことに気が付いて、かなり念入りに予習して行ったから何とかクリアできたものの、それが無かったら、本当にやばかったです。予習大事です。
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13:00-13:00
大山崎ジャンクションの分岐の連続をクリアして、ついに、京都市内にやって来ました。そして、(大人になって)初めての京都観光で初っ端に持ってきたのは、京都市内の中でも屈指の人気エリアの「嵐山」です。 それから、京都に到着すると、予報どおり雨は降ってませんでした! 梅雨の真っ最中に、かなりラッキーです。 なお、写真は、市営の駐車場に隣接する食べ物屋さんですね。
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13:00-13:00
嵐山に入って、まず、いきなり見えてきました。あまりに有名な渡月橋が。 でも、もっと風情のある感じを想像していたんですが、もはやインバウンドの皆さんを中心に、ものすごい人が行き交っているし、大型バスを含めて車もバンバン渡っているしで、風情なんて欠片もありませんでしたね。
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13:00-14:00
ぼくの計画では、嵐山に入ったらお昼もけっこう過ぎるので、まずは腹ごしらえから入ることにしていました。 今回の最初のお食事は、ズバリ「京豆腐」。 いつもの「某県民ディスカバリー系番組」で、「京豆腐が美味すぎる」という企画があって、そういうのを見ると食べないわけにはいきません。 嵐山にも豆腐料理の名店があるようなので、いきなり食べることにしましたが、旅行のスタートでいきなり並びたくないので、きっちり予約を入れておきましたよ。
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13:00-14:00
噂の豆腐料理
こちらのお店は、予約はコース料理のみで1人6000円。 これは、庶民にはけっこうお高めですが、美味しければ全然OKなんですよ。 で、こちらのお料理は、一品一品、なかなかのお味だったんですが、肝心要の京豆腐が、ぼくの中では今ひとつピンとこなかったです。何というか、とにかく「普通」。 「京豆腐ってこんなもん?」って思ってしまいました。
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14:00-14:00
こっちは絶品レベル
京豆腐の方は、ぼく的にはだめでしたが、豆腐ではなく「賀茂茄子の味噌田楽」というお料理が素晴らしかった。 ぼくは、簡単には絶品なんて思わないんですが、このお料理は「絶品レベル」だと思いました。 この賀茂茄子というのが肉厚で、身もみっちり詰まっていて、普通の茄子のややスカスカな食感と違って、噛み応えが抜群。 さらに、この茄子にかかっている味噌がまた美味い。甘さと塩っぱさのバランスが完璧と言っていいレベル。この味噌田楽だけで大満足できちゃいました。
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14:00-14:00
今回の京都旅行、最初の観光先は天龍寺。 見所のメインは曹源池庭園で、確かに池のある庭園の景観はなかなかのものでした。 ただですね、庭園を見渡せるお堂の大広間の畳の上に、インバウンドの皆さんがゴロゴロと寝転がっていて、雰囲気下げてましたね。 その他では、法堂の天井に描かれた「八方睨みの龍」なども良かったですが、今時、写真撮影禁止なのは、やっぱり不思議ですね。 それから、花好きの妻は、百花苑の紫陽花も楽しんでましたし、ここは見所が多くて良かったです。
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14:00-14:00
紫陽花が咲き誇る天龍寺の庭園を巡り北門から境内を出ると、そこは、嵐山のマストスポット、竹林の道の入り口。 ですが、そこはもう、めちゃめちゃな人混み状態。そんな風情のない竹林には用はないので、さっさと立ち去ります。
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14:00-16:00
ご存じかもしれませんが、うちら夫婦はキャラクター好きで、リラックマも大好きなので、こちらのカフェも立ち寄らないわけにはいきません。 京都とリラックマって、何ら関係ないような気もしますけどね。 そして、食べ物自体も、ただリラックマ関係のお菓子がちょこんと乗っているだけで、別に味は普通でした。 なんですけど、結局やっぱり、リラックマたちには、ほっこりさせられちゃうんですよね〜。なのでここ、楽しかったですねえ。
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16:00-16:00
京友禅の生地をアクリルで包んだポールをたくさん立てて、「京友禅の林」に見立てたという、思いっきり「作られたスポット感」が強いこちら。 ぼくが求める京の美観とは言いがたいですが、嵐山でも随一の「映え」スポットらしいので、立ち寄ってみました。 が、やっぱり、本当に作られた感しかありませんでしたね。
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16:00-18:00
超人気観光地の嵐山にあるホテルにしては、かなりお安く予約が取れました。かなり早めに予約したからでしょうね。 ちなみにこちらは駅に超近いですが、電車を利用しないうちらにとっては、そこはメリットにはならないんですね。さらに言うと、翌朝の最初の目的地までも少し遠いんですよね。でも、嵐山の中心にあって、好立地なことには変わりありません。 なお、今回も荷物をホテル直送しておいたんですが、ちゃんと届いてました。
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18:00-19:00
嵐山カレー
京旅行の最初のディナーは、カレーの専門店。 あんまり京都っぽくはありませんが、嵐山界隈って、意外と夜やってるお店が少なくて、選択肢がなかったんですよ。 ところが、このカレーがけっこう美味かったんですよねえ。「九条ネギ」とか京都っぽいですし、存外に良かったです。 それとここのマスター、気さくな上に英語ペラペラでかっこいい方でしたよ。 「客の9割がインバウンドさんなんだよ」と仰ってましたので、我々日本人も行きましょう。
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19:00-19:00
日中は「作られた感」しかなくて、大したことないなと思ったキモノフォレストですが、暗くなってからの雰囲気がよりグッドだという情報もあったので、食後にもう一度行ってみると、これは良かった。 作られた感に変わりはないというか、作られた感がアップしたように感じましたが、良い方向にアップしてますね。 人も少なくなっていて、雰囲気もしっとりと良くなっていました。こんなにいい感じなのに、日中より人がいないのは不思議でならないですが、とにかく、雰囲気がアップしていたのでOKです。
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19:00-23:00
「大人になってから初」という、記念すべき京都の1日目を楽しんだら、あとは翌朝に備えてや早めに寝るのみです。なにしろ、明日は超早起きですからね。 なおこのホテル、部屋数が20数部屋しかないのに、けっこう広めの浴場があって、ゆっくりお湯をいただくことが出来るんですね。 嵐山の真ん中の駅前という好立地で、お安い上に、まあまあ大きなお風呂まであるんですから、ここは穴場ですよ。
- 2日目2023年6月16日(金)
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00:00-05:00
旅行2日目は早朝4時に目覚ましを合わせて、ガバっと起床です。 と言うのも、朝食前に、どうしてもやっておきたいことがあるからなのです。 それにしても、梅雨時だというのに、この晴れやかな朝。うちの旅行史上最大のミラクルなんじゃないでしょうか? 一日、好天の下しっかり楽しめそうな予感です。
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05:00-06:00
京都市内は美観が揃っていて、「どこもかしこもが美観」といった感じですが、その中でも、ぼくが「これぞ!」と思っている【絶対に見たい京の美観】が、何か所かあるのですね。 で、その第一弾が、1日目に無視を決め込んだ「竹林の道」なのですよ。 何しろ北海道には竹林というものがほとんど存在せず、栃木の竹林を見学して、その美しさに触れ、竹林の魅力の虜になったんですね。 そんなぼくらですから、美観揃いの京都の街の中でも、この竹林の道には極めつけに期待していて、この竹林を、「早朝の人が少ないシチュエーションで歩く」ことを、今回の旅行の最大の目的にしていたんです。 だから、前日、日中の人混みの竹林を見たって意味がないので、バッサリ無視したわけですよ。
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05:00-06:00
森閑美麗
そして、その早朝の竹林が、もう「森閑にして美麗」としか言いようがない。 自分たちの足音以外、たまに鳥のさえずりが聞こえるだけで、ほとんど無音。その空間に美しく伸びた竹が無数に立ち並んでいるんですよ。 この、静寂に包まれた竹林の雰囲気の素晴らしいこと。ぼくが見たかったのは、正にこれですよ、これ! まず一つ、京都に来た目的が果たされましたよ。感動です。
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06:00-06:00
極めつけがこの光景
そして、このちょっとした上り坂の竹林の道を、突き当たりまで進んで振り向くと、目に入ったのはこの光景。 もうコメント不要でしょう。もう満足感で胸をいっぱいにして竹林を後にしました。
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06:00-06:00
まだ朝食の時間までにまだ少し間があったので、竹林から桂川まで下りてみることにしました。 そしてそこには、朝の散歩を楽しむ地元の方々しかいない渡月橋がありました。 キラキラの朝日に照らされた静かな渡月橋。これなら素晴らしいです。
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06:00-08:00
竹林の美景に満足したら、ゆったりのんびりいい気分でお宿に戻って、朝食をいただいたら、けっこう余裕を持ってチェックアウトです。 ところでこちらの朝食、うちらが大好きなビュッフェではないものの、一品一品はなかなかのレベルで、とくに「自分で作る豆腐」は、前の日に食べた豆腐より美味しく感じました。それってやばいですね。
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09:00-10:00
朝食をいただいたら早速行動開始。 目指すは、嵐山からわりとすぐ行けて、しかも駐車場もたくさんあるので、車で行くには打ってつけの北山方面。 やって来たのは、鹿苑寺。そうです。「金閣」です。 梅雨時なので、旅行前は、晴れ空の下でキンキンギラギラに光り輝く「金閣」を見るのは無理だろうと思っていたんですが、なんとこの姿ですよ。もう本当にキラキラ。 そのキラキラの姿が池にも映り込んで、これは凄いです。 それにしても、大人気スポットなので、朝一の開園時間を目がけて行ったのに、もう長蛇の列が出来ていて、本当に大人気スポットだなと再認識。 インバウンドの皆さんと修学旅行のお子さんたちがほとんどのようでしたけどね。
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10:00-10:00
京都を観光する場合、歩いて巡った方が都合がいい場所がけっこう多いようです。 金閣を見終えた今の状況が正にそれ。ですので、駐車場に車を残して、少し歩き回ってみました。全然、雨の気配もないですし。これはいい。 そして、辿り着いたのは北野天満宮さんの界隈。と言っても、その天満宮さんには行くつもりはないんです。もう、学問の神様にあやかりたい年ではありませんので。 この界隈でまずやって来たのは、某テレビ局のBSの番組で取り上げられていた、やや怪しい商店街。その名も妖怪ストリートです。 そして、ここがけっこう良かったです。 おそらくお店の方々が作ったであろう、手作り感満載の妖怪たちが、お店の軒先にわらわらといて、なんか雰囲気があるんです。この通り、好きです。
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10:00-11:00
さっき、全然行くつもりはないと書いた、学問の神様、北野天満宮さん。 ですが、いい天気のお陰か予定がスムーズに進みすぎて、時間に余裕ができたので、やっぱり行ってみることにしました。 そしてここは、先ほどの鹿苑寺とは打って変わって、インバウンドさんがほとんどいなくて、修学旅行生たちばかりがいっぱい。さすがは学問の神様と言ったところでしょうか。 ご社殿も立派ですし、境内の雰囲気も落ち着いていて、気持ちのいい空間でした。
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11:00-11:00
思いがけず、ここで青もみじ
そして、境内を歩いていると、「青もみじ」の庭園が見頃なんだと。 実を言うと、ここではなくて、別の場所で、本命の青もみじを見る予定だったのに、図らずもここで最初に見ることになっちゃいましたが、初夏の日差しを受けて輝くこの「青もみじ」って、やっぱり素敵でしたね。 妻も、「青い紅葉もこんなに綺麗なんだ」と一しきり感心していましたし、見る価値ありました。
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11:00-11:00
駐車場から始まって、妖怪ストリート、北野天満宮境内と、まずまず歩いたので、ここで甘い物タイムです。 この界隈には、有名な「和のスイーツ」の老舗が軒を連ねていて、どこでいただくか迷ったんですが、一番評判が良かったこちらをチョイス。平日なら、そこまで混まないだろうと踏んだんですけど、それでもちょっと行列が出来てましたね。凄いですね。 で、この粟餅が素晴らしい! 柔らかくって、独特の風味があって、特に手前のきな粉が合いますねえ。これは逸品ですよ。
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11:00-12:00
さらに歩いて、近くのカフェでランチにします。 京都とカフェって、あんまりイメージが合わない気もしますけど、調べると京都市内にはお洒落なカフェも多いんですよね。そんなお店の中から、ネットで見つけた、この界隈ではお勧めのお店らしい、こちらをチョイス。 そして、ここもなかなか良かったですよ。 写真のピナータライス、見た目はあんまりですが、お野菜が美味いんですよ。おそらくは新鮮な素材を使っておいでです。 お野菜の下には、軽く味を付けて炒めたご飯があって、野菜と一緒に食べると、めちゃ合います。ここも当たりですよ。
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12:00-13:00
北の外れの貴船で駐車場難民
お昼を食べたら、急いで駐車場まで戻って、レンタカー移動を再開です。 ここで市内中心部から「一気に跳ね出て」、北の郊外に足を延ばしちゃいました。こういうことは、車じゃないとできませんね。 そしてやって来た、都の北の外れ、貴船。なんですが、ここがひどかったです…。 ここも、京都の中でも超絶人気のスポットなんですが、道が本当に狭い。 そこに、ものすごい数の観光客が押し寄せて、道からあふれてるんですね。 あまりこういうことは言いたくないんですが、インバウンドさんがかなりの割合を占めていて、この方々のモラルが低いんですよね。道のど真ん中でスマホをガン見とか。 そんなひどい状況の道を、進めど進めど空いた駐車場がない! 多分、この道の突き当たりまで行って、ようやく空きを見つけることが出来て駐車できましたが、そこが空いてなかったら、どうなっていたか。想像したくないです。 ここは、お昼間行くのはやばいです。
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13:00-14:00
そんなひどい思いをしてまでやって来たのは、そこに、ぼくの【絶対見たい京の美観その2】があったから。 その美観こそ、「貴船神社さんの青もみじ」。 神社の入り口からご社殿に続く石段にの両脇に赤い灯籠が立ち並び、その上を青もみじが覆う光景が、正に「日本の美の極致」だって言うのですから、見るしかないじゃないですか。
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13:00-14:00
念願の青もみじなんですが…
で、かなり危うい状況を乗り越えて、ついに見ることが出来た、その青もみじなんですが、これが、いろんな思いが錯綜しちゃうものでした。 ご社殿へと続く石段の赤い灯籠と青葉のコントラストは、確かに見事。それは間違いない。 でも、人がうじゃうじゃいて、大声が飛び交うそのシチュエーションには、日本の美は感じませんでしたねえ。 確かに、間違いなく美観だと思いますし、その美観を見るために世界各国から人がやってくるのは、全く悪いことではないんですが、やっぱりちょっと違うかな?と思っちゃいました。 ここも、早朝に来なきゃだめですね。もったいなかったです。
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14:00-15:00
貴船神社さんの喧噪には、ちょっとがっかりしましたが、超人気スポットに、真っ昼間に行ったのだから仕方がないと割り切って、旅程を京都市内の中心に戻しました。 京都市内はその昔の山城国。ここで、少し遅ればせながらですが、山城国の一宮さんの上賀茂神社さんにお参りして、今回の旅のご挨拶をさせていただきました。 こちらは、神秘的でありかつ、やや珍妙な「立砂」で有名なんですが、この立砂、良かったですねえ。こういう言い方が適当かは分かりませんが、何とも「かわいらしかった」ですねえ。 それから、こちらは当日、ご本殿を特別拝観できて、神職さんからこのお社のご由緒に関わるご講話も拝聴させていただいたんですが、このお話も良かったですね。 お陰で、当初は行く予定のなかったところにも、行った方がいいことに気づかされました。
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15:00-15:00
上賀茂神社さんで、そのご由緒を伺ったら、「ここも行っておくべきだな」と思う場所が出てきました。 そこに、この「糺の森」を抜けて向かったんですが、この森が、市内の中心部にありながら、広くて深くて木々が美しくて、いい雰囲気でした。 それと、この日の写真を見てのとおり、一日中晴れていて、北海道民にとってはきつい暑さだったんですが、この森の中だけはかなり涼しくて、そこも良かったです。
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15:00-16:00
多くの方はご存じだと思いますが、「糺の森」を抜けて辿り着くのは、山城国のもう一つの一宮さんの下鴨神社さんですね。 上賀茂神社さんと下鴨神社さん。事前に調べたところ、「必ずしも二社とも参らなければいけないものではない」とのことだったので、上賀茂神社さんだけにお参りするつもりだったんです。 が、上賀茂神社さんでそのご由緒を伺うと、上賀茂神社さんのご祭神の「賀茂別雷大神」様のお母様が、下鴨神社さんのご祭神「玉依媛命」様だということを知ったので、片方だけお参りするのも如何なもんかなと感じて、参拝させていただくことにしました。 こちらも、上賀茂神社さんに劣らず、赤い楼門の華々しさと、拝殿とご本殿の渋さのコントラストが素晴らしかったですねえ。 それと、これも上賀茂神社さんでも思ったことなんですが、こういう渋いスポットには、インバウンドさんがあまりお見えにならないみたいなんですね。 こういう言い方もまたよくないんでしょうけど、お陰で、静かで雰囲気が良くて、心が鎮まる気がしましたね。 「日本って、やっぱりいいなあ」と思えました。
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17:00-17:00
さてここで、2日目の観光は終了して、この日から泊まるホテルにチェックインしました。 なお、こちらのホテル、駐車場がなくて、しかも主要道路の交差するという場所柄、車を停めることができないようなので、近くの駐車場を利用せざるを得ませんでしたが、まあ、これは仕方ないですね。
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17:00-18:00
オリックスレンタカー京都駅前新幹線口店
チェックインしたら、駐車料金がもったいないので、すぐにレンタカーで出発。 旅行3日目は、東山から清水寺までを回るのですが、この辺りは道は狭いし名所が多いし、土曜日で、当然、人が増えるだろうし。それらを考慮すると、車で回るより、歩いて回った方が断然効率が良いと判断。 ワンウェイ料金が発生して出費はけっこう増えますが、ここで大胆に、ここまでお世話になったレンタカーを乗り捨てちゃうんです。 こういうことが出来るのもレンタカーの強み。自家用車で来たら途中では捨てられませんからね。 車を乗り捨てて、翌日からは基本歩いて観光です。けっこうきつそうですけど、京都を楽しみ尽くすためなら、まだまだ大丈夫です。レンタカーよ、ここまでありがとう。 ちなみに走行距離は控えめに99kmでしたね。
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18:00-20:00
京都駅直近の営業所でレンタカーを乗り捨てたら、京都駅ビルの伊勢丹さんで、2日目の晩ご飯をいただきます。ここなら、何でもありそうですから。 で、実際にたくさんのお店があったんですが、その中から雰囲気良さげな洋食屋さんをチョイス。 こちらのお店は、内装とか照明とかの雰囲気は悪くなかったんですが、お店のオペレーション、特にお料理を作る部門の人手の問題で、とにかく、料理が出てくるのが遅かったんです。 ぼくらもそうでしたが、周りの皆さんもけっこうイライラしてきていて、そっちの雰囲気はけっこう悪かったです。一触即発な感じの方々もいました。やばかったです。 が、お料理自体はレベルがけっこう高かったです。ぼくがいただいたハンバーグは、ソースの旨味が濃くて、肉の旨味とマッチしてましたし、付け合わせのジャガイモがこれまためちゃくちゃ美味しくて、味には満足できました。
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20:00-20:00
さて、車がなくなったので、京都駅からは地下鉄で移動してお宿へと戻りましたが、この京都駅がかなりの規模のターミナル駅で、迷っちゃうレベルでしたね。 なんとか地下鉄駅に辿り着いたんですが、疲れ果てちゃいましたね。 まあこれは、京都駅の広さのせいだけじゃないですけどね。だって、2日目、気が付けば歩いた距離は何と17km近く。それは疲れますよ。よくもそんなに歩いたもんです。
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20:00-23:00
さて、戻り着いた京都市内2か所目のお宿ですが、こちらは、3日目以降の車が無くなってからの行動を、いろいろとかなり熟慮した結果、いろんな思惑が絡み合ってチョイスしたんですね。で、こちらに連泊です。 ぼくの中での旅行日程の都合やら、妻が重視するホテルの新しさやお風呂やら、いろいろ入り組んだ事情に折り合いをつけた結果、このホテルが浮かび上がったんですが、かなりベストに近い選択だったと思いますね。 何せ、京都市内のホテルにしてはまずまずリーズナブルな上に、お風呂が「トイレと完全独立」なんです。 ゆっくり湯船に浸かれて、旅の一日の、体の汚れも疲れもきれいに落とせるんで、これって重要なんですよね。 お陰で、3日目に備えてゆっくり眠ることができました。
- 3日目2023年6月17日(土)
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00:00-08:00
3日目も予定びっしりですので、早めの始動です。 もう車がないので、ホテルから軽く歩いて、まずは電車に乗りましょう。 連泊ですから、旅行カバンはホテルに置いたまま。ほぼ手ぶらで、ホテルの最寄り駅の鳥羽街道駅から、最初の目的地に向かって電車で北上です。 それにしても、3日目も、もの凄いレベルの晴れ空です。本当に梅雨の真っ只中に京都に来ているんでしょうか?(嬉しすぎる誤算)
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08:00-08:00
出町柳駅
3日目の観光の起点は、ここ出町柳駅になります。 この日はここから、全行程をてくてくと歩いての観光になりますから、これはなかなかにハードです。 さらにこの空を見てください。梅雨真っ盛りの午前9時前にして、まるで真夏の日差し。旅行前には、雨の心配ばかりしていたのに、この日の最高気温はなんと32度の予報ですよ。 この時点で自分たちの心身が最後まで持つか、若干心配でしたよ。
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08:00-10:00
出町柳駅から歩くこと30分。既にけっこう暑い中、いきなり歩きましたねえ。 そして辿り着いたここは、美観と言っていいでしょうねえ。東山文化の侘び寂びの感性がさく裂している慈照寺。そうです。「銀閣」です。 前日の「金閣」とは対照的な渋い佇まいで、こちらの方が断然「the 京都」って感じでした。池を目の前にして庭園の中に静かに佇む銀閣の、何とも端正なこと。もう見事としか言いようがなかったです。 写真は載せませんでしたけど、庭園の苔の美しさも、正に幽玄な感じでゾクゾクしちゃいました。
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10:00-10:00
慈照寺から少し南に向かいますと、そこは「哲学の道」。 次の目的地まで、この道を進みましたが、この道の脇を流れる川の水が綺麗で、清々しかったんですねえ。 この川、あとでよくよく調べてみると、川ではなくて疎水だったんですね。琵琶湖の水を引いているんですね。 琵琶湖の水を京都まで流す技術の高さとその水の美しさ。いろんなことにびっくりです。
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10:00-10:00
さあそして、3日目も早速来ました。ぼくが求める【絶対見たい京の美観その3】。 それは、こちらの永観堂にあるのです。 紅葉のお寺として著名らしいですが、この時期のこのお寺は意外でしたか?
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10:00-10:00
これぞうねる臥龍廊
ぼくが【絶対見たい京の美観その3】は、この「臥龍廊」。 決して大きな建築ではありませんが、龍の背のごとく、曲がりくねる、この廊下の屋根の美しさと言ったらどうですか? どのような技法を使ったら、このような曲線の屋根を作れるんでしょうね。感嘆しかありません。これは凄い。
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10:00-11:00
さらに立て続けに行きましょう。 【絶対見たい京の美観その4】が、永観堂から目と鼻の先の所にある、ここ南禅寺にあるのです。 写真は、南禅寺を代表する建築物であり、全国的にも有数の大門でもある三門を、裏側から見たところですが、絶対見たい美観はこれではありません。 でも、この三門の立派さにも驚かされました。
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10:00-11:00
まるで京都の中のローマ
もうお分かりでしょうね。【絶対見たい京の美観その4】は南禅寺の「水路閣」。 ここはあんまり京都っぽくないかもしれませんが、神秘的な雰囲気がバッチリじゃありませんか。まるでローマ? ローマ、行ったことありませんけどね。 さすがにここは、かなりメジャーなスポットで、インバウンドの皆さんが早くも大勢押し寄せてましたが、嬌声を上げたり、寝転がったりする方はさすがにいなくて、雰囲気良かったです。 しかもこの水路閣、琵琶湖の水が流れているっていうんですから驚きですよね。先ほど見た哲学の道の脇を流れる水も、この水路閣から来ているんですってね。
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11:00-11:00
南禅寺から次の目的地の祇園へと向かう途中、真っ直ぐにレールが敷かれた空間を発見。ここもあとで調べたら、琵琶湖疎水に関係が深いスポットだったんですね。 そしてここが、なかなかの景観だったんです。ぼくらが行ったとき、遠くに人が歩いていて、なんかノスタルジック。
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11:00-11:00
朝からかなり歩いたら、当然お腹も空きますから、ここで腹ごしらえ。 3日目のランチは、けっこうリーズナブルなこちらのうどん屋さんに決めてました。 きっと、京の出汁文化がさく裂したお味なんだろうと、想像しながらお店に行ったんですが、ここでいつもの(?)事件が発生。 「お店に行ったらやってなかった!」 なんと、お店が改修工事中? 聞いてませんよ。まあ、事前に確認しなかったうちらが悪いんでしょうけど、でも、あんまりだ。
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11:00-12:00
お目当てのうどん屋にふられたら、暑さがガツンとのしかかって来て、我慢の限界に達しつつあったので、予定を変更して、冷たいものを先にいただくことにしました。 あらかじめ決めていたのは、妻チョイスの「わらびもちパフェ」が看板メニューのパフェの人気店。 行くと既に行列ができてましたが、そんなに待たずに入店できて安堵しました。あんまり長時間待ったら、アウトな暑さでしたからね。 で、ぼくは、看板メニューではなく「抹茶プリンパフェ」をチョイス。妻が「わらびもちパフェ」を選んだので、同じメニューだと面白くないと思ったからなんですが、これがきつかった。 はっきり言って「子供舌」のぼくには、本気のガチの抹茶は苦すぎて、何口食べ進んでも美味しいと思う瞬間がなかったんです。情けなや…。 妻は、わらびもちパフェを絶賛してましたので、このお店が美味しいお店なのは間違いないと思うんですが、ぼくにとっては文字通り、苦い思い出しか残らないお店になりました。
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13:00-13:00
舞妓さんも漫ろ歩くという風流な通りを、ぼくらも漫ろ歩いてみます。 それにしても、東山と比較すると祇園に入ってからは、人の密度が格段に上がりましたね。さすがは超人気のエリアですよね。このレベルの人出だと、もう風流さは全く感じませんけどね。
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13:00-14:00
お目当てのうどん屋さんが改装休業中で、慌てて探したセカンドチョイスのお店もやっぱりうどんの名店。 こちらも、いろんな旅行ガイドブックに掲載されているので、きっと美味しいと睨んで行きましたが、案の定、入店待ちの列が出来てました。 ただその列が大したことなかったので、すぐに入れるだろうと踏んだんですが、待てど暮らせど入れない。ようやくお店に入ると理由が分かりました。お席が少ない。全部で10席あるかないかの、こぢんまりとしたお店だったんですね。
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13:00-14:00
このネギ「絶品」です
ところでこちらのお店、中に入って初めて分かったんですが、例の「グルメの超有名ガイドブック」掲載店だったんですね。知りませんでしたよ。それは待たされても仕方ないかもですね。 で、ようやくいただくことが出来た、待ちに待った「京うどん」ですが、うどんよりも何よりも、まず、写真にもそれしか写っていない「ネギ」が美味しすぎたんです。こんなにもシャキシャキしたネギを食べたのは、生まれて初めて。辛みもあまりなくて、一気に食べちゃえるんですよ。 お店の女将さんに「このネギって一体?」聞いたら、「お兄さん、九条ネギを知らないの?」的なお言葉を返されて、「しまった〜」と思っちゃいました。京都のネギと言ったら九条ネギですよねえ。いやでも、このネギの美味しさにはもう脱帽。またも「絶品」、言っちゃいますね。 おうどん自体は、ぼくには柔らかすぎて好みではなかったですが、汁も美味いし、ここのおうどんは間違いなく美味いものでした。 このセカンドチョイスは大成功でしたね。
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14:00-15:00
名店のおうどんに満足して、次に向かったのは、うどん屋さんとは目と鼻の先にある建仁寺。 こちらは、国宝の「風神雷神図屏風」などの文化財をたくさん所蔵している名刹ではありますが、そういうのは全部レプリカが展示されています。当たり前ですけど。 ところが、そのレプリカの絵が、レプリカなのに凄い迫力だったんですよねえ。ちょっと怖いくらいの迫力を感じました。これは想定外にいいものが見られました。 ところで、建仁寺でもお堂の中に上がって庭園を見学したんですが、ここでもやっぱり、インバウンドの皆さんが、大広間でゴロゴロ寝転がってるんですよねえ。 こういう畳の間では、正座してほしいなあと思うんですが、文化の違いだから仕方がないんでしょうかね? でも、なんか違うんですよね。
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15:00-15:00
建仁寺から続いては、この日のハイライトの清水寺へと向かうのですが、京都の風情を色濃く感じる道すがらに、またまた端正な五重塔が見えてきました。八坂の塔ですねえ。これは周囲の雰囲気とも相まって、何とも美しい塔でしたねえ。 この眺めも、外すことのできない京の美観の一つでしょうねえ。
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15:00-15:00
八坂の塔が見えたポイントから、ちょっと右に目を向けると、着物の女性がたくさんのスポットが。事前に調べていた「映え」スポットの八坂庚申堂ですね。 ここの「くくり猿」は、確かになかなか「映え」ますけど、美観とは言えないですかね。でも、まあまあ、それなりに、かわいかったですかね。
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15:00-15:00
冷たいものタイム
この日の京都は、あまりに暑い。特に多分、この時間帯が一番暑かったんでしょうね。32〜3度は軽く行ってたでしょう。北海道民にはもはや無理でした。 で、ここで少し冷たいものをいただくことに。 八坂の塔の真下に、けっこうどこにでもある「KEY'S CAFE」さんがあったので、ここのアイスでクールダウンしました。 お味は普通でしたけど、とにかく、ここで体を冷やしたのは正解でしたね。生き返りました。
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15:00-15:00
冷たいものタイムをとって、いよいよ清水寺に近づくと、そこにひときわ狭くて急な坂が目に入りました。 三年坂ですねえ。正式には「産寧坂」らしいですが、それは大した問題じゃありませんね。 この坂に差し掛かったところで、一気に人の密度が上がったんですねえ。 これはちょっとやばいレベルの混雑度ですよ。この人の密度と暑さが相まって、息苦しくなっちゃいましたからね。 写真では、郵便配達の車も立ち往生状態。お気の毒様ですが、案外、慣れっこなんでしょうかね?
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15:00-16:00
三年坂を抜けて、ようやく辿り着いた清水寺。 高校の修学旅行で、ここだけは記憶に残ってます。妻も行ってるらしいんですが、記憶から消えてるそうです。なにゆえ? 京に来て、ここのご本堂の舞台に上がらないわけにはいかないと思ったんですが、その舞台の上も、やっぱり凄い人でした。ゆっくりその高さを楽しむとか、遠くを眺めるとか、そんなことが出来る状況は皆無でした。まあ、三年坂の状況からして、予想はしてましたけどね。
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17:00-17:00
清水寺観光を終えて、3日目の予定はお店を予約したディナーのみ。 そのお店に向かうべく、鴨川に架かる四条大橋を渡ったんですが、ここがまたかなりの人出で歩道は人でびっしり状態。三年坂と言い、ここと言い、梅雨時の京都、全然、人が少なくないじゃないですか〜。誰だ? そんなこと言ったの。 ただ、視線を川に転じると、川っぷちに腰掛ける人がちらほらいて、なかなか雰囲気良さげだったので、ぼくらも河原に下りてみたところ、途端に涼しくなっていい感じ。 それと、鴨川の水がめちゃめちゃ綺麗なのにもびっくりです。鴨川いいですねえ。
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18:00-19:00
さあ旅行最後の夜は、鴨川の納涼床を楽しんじゃいます。 割烹やら料亭なんかは敷居が高くて、ぼくら夫婦ごときが入れる場所じゃないですが、こちらは割りとカジュアルなイタリアンのお店のようなので、気兼ねなく入れそうなんですね。 納涼床は絶対に大人気でしょうから、ここは、かなり早めに予約を入れておいたんですね。 で、こちらはピザがメインのお店のようなので、大好きな生ハムのピザをいただいたんですが、この生ハムが美味い〜。味が濃い〜。ここ、満足できるお味でしたね。
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18:00-19:00
これが鴨川納涼床
そして、忘れてはいけませんね。鴨川の納涼床。何という風情でしょうか? 自然の中の絶景はもちろん素晴らしいですが、こういう「人の手で作り出した美景」も案外良いですねえ。河原にせり出した床を作っただけで、作られすぎてません。 京都って、そういうスポットの宝庫ですよね。
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19:00-19:00
あとは電車でのんびりホテルへ
ディナーを食べ終えたら、もう歩けません。終日、東山を歩き倒しましたからね。 スマホの記録を見ると、この日も16km以上歩き回ってます。前日よりも暑い、真夏日のほぼ快晴の空の下、よくぞ頑張ったと言いたいです。 なので、最後はまた電車を使わせてもらいました。
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19:00-23:00
ホテルに戻ったらもうヘロヘロです。 でも、まだ負けてはいけません。まだ旅行の山場は残っているんです。 なので、この日も、バストイレ独立のお風呂で、しっかりと汗も疲れも落として、しっかり早めに眠りに就きました。
- 4日目2023年6月18日(日)
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00:00-05:00
旅行最終日も朝4時起きです。 前日に、かなりの距離を歩き回ってヘロヘロになりましたが、最終日も早朝から歩くのです。最終日の「この時のために」、ここに宿を取ったんですからね。 と言うのも、ぼくが選ぶ【絶対見たい京の美観その5】を見るためなのです。 さあ、眠い目こすって最後のひと頑張りです。
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05:00-07:00
早朝午前5時。やって来たのは伏見稲荷大社さん。 そうです。【絶対見たい京の美観その5】は、誰もが見てみたいであろう、「千本鳥居」です。 ベタとは言え、やっぱりここは絶対に見たいじゃないですか。それも人が押し寄せてくる前に。 朝っぱらから歩くこと10分弱。前日、16km以上歩いた体には、たった10分とは言え、けっこう来ますが、ここにはそれだけの価値があるのですよ。
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05:00-07:00
千本鳥居は正に壮観
そして、広い境内の奥に進むと、いきなり目に飛び込んできた千本鳥居。 これは凄〜い! 進めど進めど続く赤い鳥居。大袈裟じゃなく、「どこか異世界に迷い込んだんじゃないか?」「永遠に続くんじゃないか?」と思うレベル。正に圧巻。正に美麗。これが見たかったんですよ〜。 竹林の道と同じく、視界に他の人が入らない。耳に他の人の声も足音も入らない。そのシチュエーションでこれを見たかった。その思いが叶いましたよ〜。素晴らしかった〜。 ここから帰りたくない気持ちもありましたが、人が増えてくるとかえって幻滅してしまいそうだったので、潔く立ち去りました。
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07:00-09:00
憧れの千本鳥居での散策を終え、一度ホテルに戻って朝食を食べたら、帰りの飛行機の時間がわりと早いので、急いでチェックアウトです。 それと、帰り道、荷物をゴロゴロと引っ張って歩くのはつらいので、往復宅急便を使って、自宅に直送してもらいます。これで最後までほぼ手ぶらで楽ちんです。お金はかかりますが、快適さを求める気持ちの方が勝りました。 それから、こちらのホテル、お風呂が良かったんですが、朝食も良かったです。 メインのメニューがあって、それ以外は自由に食べられるハーフブッフェって感じのスタイルなんですが、一品一品が美味しくて、特に野菜と鶏肉がかなりハイレベルでした。ここも当たりのホテルでしたねえ。
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09:00-10:00
チェックアウト後、またホテルからとことこ歩いて、やって来たのは東福寺。 ここに、今回の旅行最後の【絶対見たい京の美観その6】があるんです。 なお、写真は、名刹の東福寺を代表する国宝の三門です。これも南禅寺の三門に劣らず、大迫力でした。
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09:00-10:00
これは本当に市松模様です
ですが、ぼくがここで見たかったのも、この国宝ではないんですね。 それは、本坊庭園の「市松模様の石畳」。 この石畳がもう本当に、一言「かわいい!」 ここ数日の晴天のせいで、ちょっと水気が足りなくて、苔の青々しさが引いてしまっているようにも見えましたが、苔と石畳が創り出す、小さな、でも本当に端正な世界観が、もう本当に素敵でした。 それとやっぱりここも、朝の開園前から待ったんですけど、「金閣」ほど人が押し寄せてなくて、しっとり落ち着いた雰囲気を楽しめて良かったです。 これで、今回の京都市内の美観巡りも、打ち止めですねえ。大満足です。
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10:00-10:00
ここで少しまた電車に乗って、最終日の最後の時間を楽しむべく、祇園方面へ。 この時点で、もはや今回の旅行で行くことに決めていた所には全部回ったんですが、それでも少しだけだ時間に余裕ができたので、祇園の街を見守るべくドンと鎮座している八坂神社さんに立ち寄りました。 こちらは、境内の全てのご社殿が朱塗りの派手派手で、華やかな祇園の街に似つかわしいと思いました。
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10:00-11:00
今回見る予定だった京都の美観を見尽くして、あとは阪急京都線の京都河原町駅から空港へと帰路につくのですが、お昼ごはんの時間までは、まだ少しだけ余裕があったので、最後の最後ぎりっぎりまで、悪あがきのように京都河原町駅周辺で観光を楽しみました。 やって来たのは、有名な「京の台所」の錦市場。何も買いませんけどね。雰囲気だけを楽しみました。 ここも、狭い路地に人がいっぱいで、以前の賑わいが戻りつつあるんでしょうね。 ここはとにかく楽しい雰囲気で、その中でも「タコ串」が面白くて、思わず買っちゃいそうになりましたよ。
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11:00-12:00
今回の京都旅行の最後のお食事は、妻の希望で、人気のお寿司屋さんになりました。 お店に、この時期の混雑具合などを確認したら、「6月は混みませんよ」とのことでしたが、帰りの飛行機に遅れる訳にはいかないので、安心安全のために予約しておいたんですが、お店の方の言うとおり、本当にすいてました。
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11:00-12:00
初夏に「蒸し寿司」はないでしょうよ…
実は、妻がなぜこのお店をチョイスしたのか、当日までわからなかったんですが、それが注文の時にわかりました。 なんと妻は、お店の「冬の名物」の「蒸し寿司」が美味しそうだと思ったから、ここをチョイスしてたんですって。 「蒸し寿司」は冬の風物詩ですよ。6月にはさすがに食べられんでしょうが〜。 お目当ての蒸し寿司がなくて妻は若干へこんでましたが、ぼくもお店も悪くはありません。 で、気を取り直して二人で頼んだのは、このお店の定番メニューの「ちらし」。 このちらしが、しっかりと美味しかった。 やや甘めの酢飯の上に、錦糸玉子、穴子、蒸しえびがのっているシンプルなお料理ですが、穴子にいい味が染みていて美味かったですねえ。 京グルメの〆もバッチリ。お目当ての料理が食べられなかった妻も、機嫌がすっかり直るほどの味でした。いろいろ丸く治まって良かったです。
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12:00-12:00
さらにさらに、最後の最後、まだほんの少し時間が出来たので、最近出来たっぽいこちらのお店で甘い物。 旅行中、がっつり暑い日が続いていて、冷たいソフトが染みましたねえ。美味しい!
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13:00-13:00
慌ただしくも目まぐるしく、でも本当に楽しかった、大人になって初の京都旅もここでお開き。 ここ京都河原町駅から阪急京都線で南茨木まで進み、大阪モノレールに乗り換えて、一路、大阪空港へ戻りましょう。またまた交通系ICカードのお陰で、スムーズに乗り換えでした。 ああ、それにしても名残惜しい。
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14:00-15:00
ここ半年で、かなりヘビーにリピートしている空港なので、何となく慣れてしまっていて、時間的余裕はそんなになかったものの、さ〜っと機上の人へ。ちゃんと間に合いました。もうここをホーム空港にしちゃいましょうか?
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15:00-16:00
京都 その懐の深さを思う
今回の旅行を振り返ってみて思うことは、ぼくが見たいと思っていた京都の美観が、「正に美観」だったこと。 嵐山の竹林、貴船神社さんの青もみじ、永観堂の臥龍廊、南禅寺の水路閣、伏見稲荷大社のさん千本鳥居、そして最後の東福寺の市松模様の石畳。 これら全て、ちょっと他の観光地では感じることのできない、京都が持つある種のオーラを感じました。貴船の青もみじは、行く時間帯を間違っちゃったのが、もったいなかったですけど。 そして、さらに凄いのが、これだけ市内を駆け回り、京の美観をごっそり見たにもかかわらず、「まだ見ぬ京の美観も、まだごっそり残っている」という事実に気づかされたこと。 苔寺も、龍安寺の石庭も、東寺の五重塔も見てませんし、旅行が終わってからも、瑠璃光院の青もみじも凄いことを知りました。京都の懐の深さには脱帽です。 それと、忘れられないのが「京グルメ」。今回、どこのお店も良かったんですが、特筆すべきは何と言っても「京野菜」の美味さ。「賀茂茄子」と「九条ネギ」には滅多に口に出さない「絶品」の連発でした。 いやあ、北海道から京都にきて、4日間はちょっと短かったですかね? また来ることはあるでしょうかね? 含みを持たせて、この旅行記を締めましょう。 あ、忘れちゃいけませんね。梅雨時の京都、全然、人少なくなかったです。でも、雨にも濡れなかったので、プラスマイナスゼロ!
2023年6月 梅雨時の京都って本当に人が少ないの?
1日目の旅ルート
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