今回は、「はいさい」「めんそーれ」「てーじ」「なんくるないさ」など、有名な方言から地元民がよく使う方言まで、沖縄出身者にリアルな声を聞いてみました!男女で異なる方言や珍しい沖縄料理の名前、難しい読み方の地名、旅行時の挨拶や会話で役立つ方言も、意味と一緒に紹介します♪おじぃ、おばぁが話す昔ながらの言葉もチェックしてみてくださいね。
沖縄の方言(うちなーぐち)の特徴は?

「沖縄の方言(沖縄弁)」という意味の「うちなーぐち」。語尾を伸ばすのが特徴的でのんびりとした穏やかな印象を受けるので、「かわいい」と感じる人も多いのでは?
「沖縄の方言」といっても地域によって方言は異なり、本島では大きく2つに分けられます。
◆北部【国頭(くにがみ)方言】
イントネーションの抑揚が大きくなく訛りが少ない。「はひふへほ」が「ぱぴぷぺぽ」になるのが特徴的。
◆中南部【沖縄語】
沖縄本島中南部の那覇市周辺。”THE・沖縄の方言”。
その他、宮古島、石垣島などの離島でも独特なイントネーションや表現の方言が存在し、本島の人が離島へ行っても会話ができないことがあるほど、それぞれ異なるものだそうです。
沖縄の方言 挨拶編

はいさい(こんにちは)
「こんにちは」という意味で有名な「はいさい」。実はこれ、男性が使う言葉なんです!男性は「はいさい」、女性は「はいたい」と言い、「はいたい」の方がやわらかい印象を与えます。使う時は間違えないように気をつけてくださいね。
男女で違いがあるのはこの挨拶と伝統踊り「カチャーシー」くらい。
踊りの振り付けが少し違うので、踊る機会があったらこちらも気を付けましょう。
めんそーれ(いらっしゃいませ)
沖縄のお店でよく聞かれる「めんそーれ」は、「いらっしゃいませ」の意味で使われる有名な方言。お店ではもちろん、自宅に人を迎え入れる時に「ようこそ」という意味でも使えます。
にふぇーでーびる(ありがとうございます)
丁寧にお礼の気持ちを伝えたい時に使うのが「ありがとうございます」を意味する「にふぇーでーびる」。「ありがとうございました」と過去形の表現をしたい時は「にふぇーでーびたん」と言うとgoodです。
沖縄の方言 会話編
でーじ・しに(大変・とても・やばい)
「大変」「とても」「やばい」という意味で使われる「でーじ」は、「でーじ〇〇よ(とても〇〇だよ)」という使い方の他に、相槌で「でーじよ(そうだよね)」と言うことも。
また、同じような意味の「しに」もよく使われる方言です。これは「死ぬほどすごい」を意味していて、「でーじ」よりさらに上のニュアンス。「しに最悪~(すごく最悪~)」のように、若者が親しい友人などに対して使うことが多いです。
~だからよ・~だからさ
語尾の「~だからよ」「~だからさ」も、地元の人達の会話でよく聞く方言です。理由を説明するための「だから」とは違い「~だよね」という意味で使われ、相槌を打つ時に「だからよー(そうだねー)」と言うことも。
~やっさ
男性がよく使う「~やっさ」は「~だね」という意味。単体で「やっさ!」と言うと「そうだね」「なるほど」という相槌になります。少し砕けた表現なので、親しい間柄で使用するのがオススメです。
なんくるないさ(なんとかなる)
有名な沖縄の方言「なんくるないさ」は知っている人も多いはず!これは「なんとかなる」というポジティブな意味で、地元の人は省略して「なんくる」と使うことが多いです。
にーぶい(眠い)
「眠い」を意味する「にーぶい」は、韻を踏んで「にーぶいかーぶい」とも言われるおもしろい方言。ついつい口に出して言ってみたくなっちゃいます♪
あきさみよー
さまざまな場面で使える「あきさみよー」は、驚いた時、悲しい時、助けてほしい時に使われ、ニュアンスを理解するには少し難しいですが、日常的によく使われるので覚えておきたいですね。
旅行で使える沖縄の方言

旅先ではその土地の言葉を聞きたい!話したい!と思うもの。もちろん沖縄の方言も例外ではないはず!地元の人に失礼のないよう注意して、使っていきましょう。
◆こんにちは:男性「はいさい」、女性「はいたい」
男女で間違えないように注意。
◆ありがとうございます:「にふぇーでーびる」
「ありがとうございました(過去形)」は「にふぇーでーびたん」
◆さようなら、またね:「あちゃーなー」
「あんしゃなー」でもOK!
◆ごめんなさい:「わっさいびーん」
「すみませんでした(過去形)」は「わっさいびーたん」
◆いただきます:「くわっちーさびら」
「くわっち」はごちそうの意味。
◆ごちそうさまでした:「くわっちーさびたん」
「さびたん」は「さびら」の過去形。
◆おいしい:「まーさん」
地元民も頻繁に使用する言葉。
覚えておきたい沖縄の方言

地元の人がよく使う「えー」という方言。これは「ねぇ」「ちょっと」より強い「おい!」のようなニュアンスで使われます。
◆道で肩と肩がぶつかったのに無視して歩いていると…後ろから「えー」と呼び止められる。
◆お会計で支払った金額が足りていないのに気づかず店を出ようとすると…店員さんから「えー」と声をかけられる。
このように、自分が失礼なことやミスをしてしまった時に言われることが多い言葉なので、もし沖縄の街で「えー」と声を掛けられたら反応できるよう、覚えておきましょう。
沖縄ならではの料理・食材の名前

ゴーヤチャンプルーやソーキそば、ラフテー、ミミガー、サーターアンダギーなど、全国各地で食べられるようになった沖縄料理。沖縄の方言が名前の由来になっているものも!まだまだ知られていない珍しい名前の美味しい沖縄料理がたくさんあるので、紹介します♪
ゴーヤチャンプルー
沖縄の方言で油炒めを意味する「チャンプルー」。島豆腐と野菜を炒める「豆腐チャンプルー」やそうめんの炒め物「ソーミンチャンプルー」、車麩の油炒め「フーチャンプルー」、ヘチマ・豆腐・ポークなどの「ナーベーラーチャンプルー」、キャベツ中心の「タマナーチャンプルー」など、種類はたくさん♪

中でも代表的なゴーヤと豆腐の炒め物「ゴーヤチャンプルー」は、沖縄県外でも大好物!という人は多いはず。ゴーヤの苦みが食欲をそそり、栄養バランスにも優れているので、夏バテ対策に最適です。
チーイリチャー

豚肉、島にんじん、ニンニクの葉を豚やヤギの血と共に炒め煮た「チーイリチャー」は、沖縄本島中部地域で伝統的に食べられている料理。沖縄県外の人には馴染みのない料理ですね。
なかなか迫力のある見た目ですが、ホルモン系が好きな人にはたまらない一品です!
イナムルチ

沖縄の豚汁「イナムルチ」もあまり聞かない料理名ですが、地元の人にとっては親しみ深い郷土料理。甘い白味噌にしいたけ、こんにゃく、かまぼこ、豚肉が入っていて、栄養満点です。
イラブチャー

沖縄では、よく食べられている魚の種類も独特です。南国の魚らしい鮮やかな青色が特徴的な白身魚「イラブチャー」はお刺身で食べるのが定番ですが、バター焼きや唐揚げにしても◎。
グルクン

赤色に黄色のスジが真ん中に2本入っている「グルクン」は唐揚げにすることが多く、居酒屋や一般家庭の食卓でも登場します。
沖縄の難読地名

沖縄には読み方が難しい地名がたくさん!特に本島南部に多く見られ、「北谷(ちゃたん)」や「中城(なかぐすく)」、「南風原(はえばる)」などが有名です。
また、本島北部の「為又(びいまた)」や「東江(あがりえ)」は、美ら海水族館へ行く時の道案内で出てくるので、覚えておくと便利でしょう。
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※この記事は2024年9月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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※この記事は2024年9月にじゃらん編集部が更新しました。
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