三十三間堂(蓮華王院)
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ご本尊(中尊)の様式に,再建指揮した湛慶の苦労が偲ばれる - 三十三間堂(蓮華王院)のクチコミ
お宿ツウ Junさん 男性/60代
- カップル・夫婦
●修復後,初めて
修復(2017年)前に,2度,来たことがあったが,修復後に初めて来た。
東寺や二条城のように,テレビなどでよく紹介されるので,何か来た感じになっていたが,今回,夫婦連れだったので,じっくりお参りすることができた。
●中尊(ちゅうそん)と千一体の観音立像
正面におられる中尊(国宝・千手観音坐像)は,運慶の長子,湛慶の作。と言っても,湛慶は80歳近かったので,全体指揮をしたのであろう。これは,運慶・快慶による東大寺金剛力士像と同じ。仏像内部の願文に,康円(湛慶の弟 康證[康勝]の子供=湛慶の甥)の名前も見つかっていることから,一門あげての作であることがわかる。
高さは3mを超えており,檜の寄木造り。康円の父親は,運慶の次男 康運(=肥後別当定慶と目される)という説と,四男 康證という説がある。もし康円の父が,肥後別当定慶と称した康運だとすれば,千本釈迦堂(大報恩寺)の准胝観音菩薩立像や如意輪観音菩薩坐像のような丸みを帯びた頬になると思われ,あまり関係が感じられない。法隆寺の阿弥陀三尊像を作った四男の康證(康勝)の方が父親に相応しい。
というのは,中尊は,運慶がめざした写実性から,前の世代である定朝様に近づいているからである。これは三十三間堂の焼失に起因するのだろう。
●火事と再建
三十三間堂は,1165年に完成し,1249年の大火で多くを焼失した。残ったのは124体。再建したのは,876体。このため,院派,円派,慶派などの各派が混じることになった。再建の指揮(初期)を執った湛慶の気持ちになって考えると,多くの人が手がけて再建する観音立像はやむを得ないが,中尊だけは,千体を代表できるよう,定朝様に少し戻したのだろう。父である運慶が進めた写実性では,当時の方の理解を超えていると考えたともいえる。このあたりのバランスをとる様子がうかがえる。
●二十八部衆
興味深いのは,婆藪仙人(ばすせんにん)である。二十八部衆の中に杖を持つ像は2つあり,ひとつは,老女の薩遮摩和羅(さしゃまわら)であるが,杖の上に鳥の載っているのですぐにわかる。婆藪仙人は,千本釈迦堂の十大弟子像のいくつか(リーダー:快慶),そして六波羅蜜寺の空也上人(康勝作)に似ており,作者は湛慶であろう。
頭にいろいろなモノが載っており,これも楽しい。
- 行った時期:2023年4月7日
- 混雑具合:普通
- 滞在時間:2〜3時間
- 投稿日:2023年4月16日
- このクチコミは参考になりましたか?7はい
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下調べやガイドさんの話を聞くと凄く奥深い
膝が悪い母でもいけることと短時間でもまわれそうだったのでこちらを選びました。正直私は歴史なども無知です。観光タクシーだったのでガイドが凄く上手な方の説明を聞きながらまわりました。30分しか猶予はない状態でしたが、御堂の素晴らしさと1001体の観音様は言葉がでないくらい不思議なパワーを感じます。ガイドさんにはよると思いますが、その方は2時間説明したりもするほど奥深さがあり、自分の心うちも観音様が観ているような気もします。心底まわれてよかったです。ただ単にみていてはもったいないです。
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- 行った時期:2025年2月
- 混雑具合:空いていた
- 滞在時間:1時間未満
- 投稿日:2025年2月27日
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圧巻の空間
高校生の時初めて行き、教科書で見た三十三間堂の空間に感動しました。かれこれ30年くらい空いてましたが、やはり仏像の整然さに圧倒されました。
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- 行った時期:2024年10月
- 投稿日:2024年11月17日
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三十三間堂(蓮華王院)の2024年08月の口コミ
何度目かの訪問です。今回はご利益があった「皆中お守り」を求めて訪れました。弓道家には聖地のような場所です。もちろん1000体の千手観音も圧巻です。
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- 行った時期:2024年8月11日
- 投稿日:2024年10月16日
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駐車場が無料で時間に追われず、良かったです。
朝9時半にホテルをチェックアウトし、三十三間堂へ。
平日なので、駐車場も空きがあり、ゆっくり見学できました。1001体の仏様は迫力満点、二度ゆっくり回って拝見しました。詳細情報をみる
- 行った時期:2024年9月
- 投稿日:2024年10月1日
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間近で見る迫力
整然と並ぶ千体の千手観音と、目と鼻の先で見る国宝仏像。
昔の人の、極楽往生を願う想いの強さに圧倒されます。詳細情報をみる
- 行った時期:2024年5月
- 投稿日:2024年5月19日