海外の観光客からも注目を集めているという、日本的な美しさ「和」の絶景。一度は行きたい世界遺産、趣を感じる寺社や日本庭園など、私たちの国ならではの素敵な風景が全国各地にあります。
四季折々の景色を楽しめるのも魅力の1つ。日本を感じる、まるで絵画のような絶景を見に出かけませんか?
●北海道・東北エリア
・伏見稲荷神社【北海道】
・高山稲荷神社【青森県】
・荒神神社【岩手県】
・宝珠山立石寺【山形県】
・花見山公園【福島県】
●関東・甲信越エリア
・塩船観音寺【東京都】
・報国寺【神奈川県】
・長谷寺【神奈川県】
・羊山公園 芝桜の丘【埼玉県】
・大洗磯前神社「神磯の鳥居」【茨城県】
・偕楽園【茨城県】
・新倉山浅間公園【山梨県】
・宝積山 光前寺【長野県】
●北陸・東海エリア
・越後松代棚田群 星峠の棚田【新潟県】
・兼六園【石川県】
・平泉寺白山神社【福井県】
・白鳥庭園【愛知県】
・河津川沿いの河津桜【静岡県】
・大淵笹場【静岡県】
・三保松原【静岡県】
・白川郷合掌造り集落【岐阜県】
●関西エリア
・久安寺【大阪府】
・竹田城跡【兵庫県】
・姫路城西御屋敷跡庭園 好古園【兵庫県】
・貴船神社【京都府】
・正寿院【京都府】
・渡月橋【京都府】
・清水寺【京都府】
・飛瀧神社「那智の滝」【和歌山県】
・熊野古道中辺路【和歌山県】
●中国・四国エリア
・備中国分寺(備中国分寺五重塔)【岡山県】
・足立美術館【島根県】
・元乃隅神社【山口県】
・錦帯橋【山口県】
・銭形砂絵「寛永通宝」【香川県】
・高屋神社「天空の鳥居」【香川県】
●九州エリア
・御船山楽園【佐賀県】
・大魚神社「海中鳥居」【佐賀県】
・北嶽日吉神社【熊本県】
・天安河原【宮崎県】
北海道・東北エリア
伏見稲荷神社【北海道】
神社の参道を鮮やかに彩る、連なった朱色の鳥居

鮮やかな鳥居が目を引く、北海道札幌市の「伏見稲荷神社」は、京都伏見稲荷大社からの分ご霊で1907(明治40)年に創建されました。ご祭神のお稲荷さまは、五穀豊穣・商売繁盛などの守護神として崇敬を集めています。
境内のなだらかな坂には、本殿へ導くように朱色の鳥居が27基あり、両側に植えられた笹や松が趣のある雰囲気を醸し出しています。夕暮れ時には鳥居が提灯で照らされ、神秘的なムードです。

どの季節も楽しめますが、特におすすめなのは冬。雪が降り積もる時期は、雪の白さに鳥居の朱色が引き立てられ、美しいコントラストが生まれます。
また、境内には願い事が叶うといわれる「願い石」があります。「願い石守」に望みを書いて、石の横に結びましょう。願掛けをするときは自分の好きなものを1つ断つのが良いそうです。
北海道札幌市中央区伏見2-2-68
参拝自由【社務所】9時~16時
不定
参拝無料
西線16条駅・ロープウェイ入口駅より徒歩15分/円山公園駅よりバスで15分/道央自動車道北広島ICより30分
あり(無料)
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(画像提供:伏見稲荷神社)
高山稲荷神社【青森県】
紆曲して続く朱色の鳥居は、展望台からの眺めも圧巻

青森県つがる市の「高山稲荷神社」は、鎌倉時代より神聖な場所として崇められ、江戸時代に創建されました。五穀豊穣・商売繁盛・家庭円満など、幅広いご神徳があり、多くの人から信仰を集めています。
1980(昭和55)年、願いが叶った感謝の証に鳥居が奉納されたことをきっかけに、現在では200基以上の鳥居が連なり、「千本鳥居」の観光名所となっています。鳥居が延々と連なる光景は、目が惹きつけられるほど壮観です。

四季の情景が浮かぶ、カラーのイラストを背景にした季節限定の御朱印や授与品もあるので、チェックしてみてください。
青森県つがる市牛潟町鷲野沢147-1
7時~17時
なし
参拝無料
五所川原駅より車で30分/津軽自動車道五所川原北ICより30分
あり(無料)
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(画像提供:高山稲荷神社)
荒神神社【岩手県】
広大な田んぼの中に佇むお社は、風景画のような美しさ

岩手県遠野市の田園地帯にひっそりと佇む茅葺屋根の小さなお社「荒神神社」。お堂の中には仏さまの仮の姿といわれる権現様が祀られています。

夏の青田、冬の真っ白な雪景色と、四季を通してのどかな風景が広がりますが、特に絶景が見られるおすすめの時期は、初夏と秋。田植えが始まる頃の、田んぼに水が入った時に水面に映る“逆さのお社”や、お社周りの稲穂が黄金色に輝く稲刈り前の景観は、昔懐かしい日本の姿を感じさせます。
(画像提供:遠野市観光協会)
宝珠山立石寺【山形県】
石段を登った先に広がる天空の山寺。お堂からの展望が絶景

山形県山形市の「宝珠山立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)」は、860(貞観2)年に建立されました。通称“山寺”とも呼ばれており、境内には開山堂、納経堂など30近くのお堂が残っています。
ふもとから数えると全部で1015段の石段があるといわれており、もっとも奥に位置する五大堂へは山門から800段以上。登った先には、抜群の眺望が待っています。

絶景のポイントは五大堂からの見晴らし。ふもとの街並みや鉄道線、遠くには奥羽山脈の山々の連なりが見渡せます。
かつて松尾芭蕉が『奥の細道』紀行の際に訪れ、「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の句を残したのがこの地。境内には芭蕉にちなんだ句碑が立てられているので、当時の様子を思い浮かべながら景色を楽しめそうです。
山形県山形市大字山寺4456-1
入山時間8時~16時※季節により変動あり
なし
入山料【中学生以上】500円【4歳以上】200円
山寺駅より徒歩5分/山形自動車道関沢IC・山形蔵王IC・山形北ICより25分
あり(有料※ふもとの駐車場を利用)
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(画像提供:山寺観光協会)
花見山公園【福島県】
桜のピンクと、雪が残る青白い山脈とのコントラストが素晴らしい

福島県福島市の「花見山公園」は、春になると梅・レンギョウ・桜・花桃などが次々と咲き誇るスポット。日本を代表する写真家、故・秋山庄太郎が「福島に桃源郷あり」と毎年訪れていた場所としても知られています。

例年3月下旬から4月中旬には、ソメイヨシノ・ヤエザクラなど複数の種類の桜が次々と開花。公園内にとどまらず、周辺の桃畑とともに山全体がピンク色に染まる様子は美しく、天気の良い日に公園の頂上から見られる吾妻連峰と花々のコントラストは、まさに絶景です。
福島県福島市渡利地内
6時~18時
なし
入園無料
福島駅よりバスで10分※開花シーズン中は福島駅より臨時バス運行あり/東北自動車道福島西IC・福島飯坂ICより30分
あり(無料)※開花シーズンの臨時駐車場「あぶくま親水公園」利用の場合、環境整備協力金あり。詳細は公式HPを確認
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(画像提供:福島市観光案内所)
関東・甲信越エリア
塩船観音寺【東京都】
すり鉢状の斜面に建つお寺。まわりを囲む鮮やかなツツジが圧巻

豊かな自然が残る東京都青梅市に位置する「塩船観音寺」は、春のツツジ、初夏のアジサイ、秋の彼岸花や萩など、季節の花に囲まれて穏やかな時間を過ごせるお寺です。

本堂を取り囲むようにツツジが植栽されており、どの方向からも一面に咲く花を観賞できます。特に、例年4月中旬から5月上旬にかけてが見頃。早咲きのミツバツツジから遅咲きのリュウキュウツツジまで、異なる品種が次々と咲き競うので、さまざまな色姿を楽しめます。
東京都青梅市塩船194
8時~17時
なし
参拝無料【つつじまつり期間】入山料:中学生以上300円、小学生100円、75歳以上250円
河辺駅よりタクシーで10分/首都圏中央連絡自動車道青梅ICより10分
あり(無料※つつじまつり期間および1月1日~5日は有料)
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(画像提供:塩船観音寺)
報国寺【神奈川県】
静寂な寺庭に広がる、青々とした竹林ときらめく苔

神奈川県鎌倉市の「報国寺」は、1334(建武元)年創建の寺院です。境内の奥には約2000本の竹林が広がり、“竹庭の寺”とも呼ばれています。
4月下旬の竹が生える時期や、5月末の若竹、“竹の春”ともいわれる見頃の9月など、四季折々の竹の観賞が可能。参道や竹林には多くの苔も見られ、青々とした風景の中にスッと立つ竹林は日本的な美しさを感じます。
お茶席「休耕庵」では、竹庭を眺めながら抹茶(干菓子付600円※2025年2月時点)を楽しめます。岩場を流れる水音や鳥のさえずりを聴きつつ、ゆったりとした時間が過ごせそうです。
神奈川県鎌倉市浄明寺2-7-4
9時~16時【休耕庵】9時~15時30分
年末年始(12月29日~1月3日)
拝観料【高校生以上】400円【小・中学生】200円、抹茶600円
鎌倉駅よりバスで12分/横浜・横須賀道路朝比奈ICより10分
あり(無料)
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(画像提供:報国寺)
長谷寺【神奈川県】
古寺を眼下に、鎌倉の街と海、アジサイを一望できる

神奈川県鎌倉市の「長谷寺」は、奈良時代に創建されたと伝えられている古寺です。観音山の裾野から中腹に広がる境内には、四季折々の花が咲き誇り、1年を通じて“花の寺”として親しまれています。
本堂より南西へ続く斜面を上がると、相模湾の眺望とともに6月頃には40種類以上、約2500株のアジサイを望めます。

秋には紅葉したモミジ・イチョウなどが境内を彩り、風情豊かな景観を堪能できますよ。
神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
【4月~6月】8時~17時(閉山17時30分)【7月~3月】8時~16時30分(閉山17時)
なし
拝観料【大人】400円【小学生】200円
長谷駅より徒歩5分/横浜横須賀道朝比奈ICより30分
あり(有料)
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(画像提供:宗教法人長谷寺)
羊山公園 芝桜の丘【埼玉県】
武甲山ふもとの丘陵地に広がる、色彩豊かな芝桜

埼玉県秩父市、武甲山ふもとの丘陵地に広がる「羊山公園 芝桜の丘」は、約1万7600平方メートルにわたって10品種、40万株以上の芝桜が植栽されており、春になると一面がピンクや白、淡いブルーの花で覆われます。
開花状況は天候にも左右されますが、例年4月中旬から丘全体が花の色に染まり、4月下旬には見頃を迎えます。武甲山を背景に芝桜が咲き誇る様は、まさに絶景。また、丘の上から見下ろすと、パッチワークのようにカラフルな色合いを楽しめます。
埼玉県秩父市大宮6360
散策自由
なし
無料※芝桜見頃期間中の8時~17時は入園料300円(中学生以下は無料)
秩父駅・御花畑駅より徒歩20分/関越自動車道花園ICより50分
あり(無料※芝桜見頃期間中の8時~17時は有料)
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(画像提供:秩父市役所 まちづくり公園課)
大洗磯前神社「神磯の鳥居」【茨城県】
岩礁の上に建つ神聖な鳥居は、日の出の時間が特に幻想的

茨城県・大洗町に鎮座する「大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)」は、平安時代初期、災害や病気に苦しむ人々を救うために降臨されたというご祭神を祀る神社です。降臨の地と伝わる岩礁に建つ鳥居は“神磯の鳥居”と呼ばれています。

凛とした鳥居と岩礁、穏やかな水平線が広がる風景は、古くから景勝地として知られ、大洗町のシンボルにもなっているそうです。特におすすめの景色は、冬至の時期に見られる日の出時刻の数分間。鳥居と朝日が一直線に重なる、神聖かつ幻想的な雰囲気は圧巻です。
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
開門時間【5月~8月】5時30分~18時【9月~4月】6時~17時※各種受付など詳細は公式HPを確認
なし
参拝無料
大洗駅より循環バスで15分/北関東自動車道水戸大洗ICより10分
あり(無料)
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(画像提供:大洗磯前神社)
偕楽園【茨城県】
淡紅や濃紅、白、さまざまな種類の梅花が咲き乱れる

茨城県水戸市にある千波湖の湖畔に広がる「偕楽園」は、1842(天保13)年に水戸藩主・徳川斉昭が創設した歴史ある公園です。
園内には約100品種、3000本の梅が植えられており、毎年2月中旬から3月中旬頃には「水戸の梅まつり」が開催されます。さまざまな品種の梅があり、早咲き、中咲き、遅咲きと開花時期が異なるため、紅白の梅が長期間楽しめることも魅力です。

また、園内は表門から入ると、園路に沿って左方に孟宗竹林(もうそうちくりん)が広がります。竹の数は1000本以上ともいわれ、年間を通じて青々と繁る凛とした佇まいが見事です。
茨城県水戸市常磐町1-3-3
【2月中旬~9月30日】6時~19時【10月1日~2月中旬】7時~18時
なし
入園料【高校生以上】320円【小・中学生、70歳以上】160円
水戸駅よりバスで20分/偕楽園駅(梅まつり期間のみ開設)より徒歩5分/常磐自動車道水戸ICより20分/北関東自動車道茨城東IC・水戸南ICより20分
あり(無料※梅まつり期間は有料)
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(画像提供:偕楽園公園センター)
新倉山浅間公園【山梨県】
日本の春を実感!富士山と五重塔、桜を同時に観賞できる

山梨県富士吉田市の北側、新倉山(あらくらやま)の中腹にある「新倉山浅間公園(あらくらやませんげんこうえん)」は、戦没者の慰霊塔として建てられた五重塔「忠霊塔」と富士山を一望できる絶景スポットです。
園内の階段を398段上った先の展望デッキからは、眼下に富士吉田の街並み、その先に左右対称に広がる富士山を望めます。季節によって表情を変える富士山と、園内の自然が調和した風景は、得もいわれぬ美しさです。
特におすすめの季節は春。園内に咲き誇る約650本のソメイヨシノと五重塔、そして富士山の3つが揃い、まさに日本的な風景が広がります。
山梨県富士吉田市浅間2-4-1
散策自由
なし
入園無料
下吉田駅より徒歩25分※忠霊塔まで/中央自動車道富士吉田西桂スマートICより12分
あり(無料※2025年4月から有料)
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(画像提供:一般財団法人ふじよしだ観光振興サービス)
宝積山 光前寺【長野県】
参道から庭園、本堂まで境内全域が自然と調和した美しい景観が魅力

長野県の南方、駒ヶ根市に位置する「宝積山 光前寺(ほうしゃくさん こうぜんじ)」は、860(貞観2)年に開かれたお寺です。本堂や庭園、参道を含め6.7haにおよぶ広大な境内は、本堂の前庭や本坊客殿の築山池泉庭園をはじめ、周辺を囲う樹林や参道沿いの杉並木など周辺環境一帯に自然と調和した美しさがあることから、境内全域が「光前寺庭園」として国の名勝に指定されています。
参道の石垣には、光に反射して輝く光苔が自生しており、4月中旬から10月下旬にかけて、神秘的な光を放つ姿が見られます。

仁王門から大講堂付近を中心に植えられたしだれ桜は、およそ70本。満開の時期には、境内が桜色に染まります。
※駐車場を利用する際は、自然環境保護のため、駐停車時のアイドリングをご遠慮ください
長野県駒ヶ根市赤穂29
【4月~11月】8時~17時【12月~3月】8時~16時30分※庭園拝観時間9時~16時
なし※悪天候時は参拝休止の場合あり
参拝無料、庭園拝観料【高校生以上】500円【中学生以下】無料※ただし、成人の同伴が必要
駒ヶ根駅よりバスで15分/中央自動車道駒ヶ根ICより3分
あり(無料)
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(画像提供:宝積山 光前寺)
北陸・東海エリア
越後松代棚田群 星峠の棚田【新潟県】
山の斜面に広がる棚田。雲海が見られるタイミングも!

新潟県十日町市は、棚田が点在するエリア。中でも、大小の水田約200枚が、まるで魚の鱗のように斜面に広がる「星峠の棚田」は、季節によってさまざまに変化する表情を楽しめるスポットです。2022年には農林水産省「つなぐ棚田遺産」に認定されました。

絶景が見られるおすすめの時期は、雪が解けてから田植えまでの春先と、10月後半から積雪前までの晩秋。田んぼに水がたまり、水面が鏡のように輝く水鏡が観賞できます。運が良ければ雲海が発生することもあり、美しい風景を眺めようと、全国各地から多くのカメラマンや観光客が訪れるそうですよ。
周辺は街灯がないため、夜間は危険です。また、降雪期間(12月~4月下旬頃)は、道路除雪をしないため、車の進入ができません。観賞や撮影はご遠慮ください。
新潟県十日町市峠
散策自由
降雪期は閉鎖(12月~4月下旬頃)
無料
まつだい駅よりタクシーで20分/関越自動車道六日町ICより1時間/北陸自動車道上越ICより1時間
あり(無料)
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(画像提供:(一社)十日町市観光協会)
兼六園【石川県】
池や橋、灯籠などが点在する風情のある日本庭園

石川県金沢市にある「兼六園(けんろくえん)」は、広大な敷地に築山、池、茶屋などが散りばめられ、散策しながら楽しめる廻遊式庭園です。「日本さくら名所百選」にも選出されており、ソメイヨシノの開花時期には多くの人で賑わいます。

霞ヶ池の北岸に配す「ことじ灯籠」、瓢池に注ぎ込む荘厳な「翠滝(みどりたき)」など、景観の良い見どころが複数あります。草木の生命力にあふれる夏、紅葉の秋に加え、冬は雪から松の木枝を守るために施される「雪吊り」が美しく、どの季節に訪れても趣深い風景が見られるスポットです。
石川県金沢市兼六町1
【3月1日~10月15日】7時~18時(最終入園17時30分)【10月16日~2月末日】8時~17時(最終入園16時30分)
なし
入園料【18歳以上】320円【6歳~18歳未満】100円
金沢駅よりバスで15分/北陸自動車道金沢森本ICより20分
なし
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(画像提供:石川県金沢城・兼六園管理事務所)
平泉寺白山神社【福井県】
石畳道の両端に広がる杉並木。緑鮮やかな苔が地面を覆う

福井県勝山市の「平泉寺白山神社(へいせんじはくさんじんじゃ)」は、717(養老元)年の創建。境内は梅雨から夏にかけて苔の絨毯に覆われ、“苔宮”や“苔寺”とも呼ばれます。石畳道や石垣など戦国時代の面影を残す遺跡が多く残っており「美しい日本の歴史的風土100選」に選出されています。

特におすすめの時期は、梅雨明けの7月頃。苔の色味が増して、より美しく鮮やかな緑に覆われます。1kmにわたる石畳の参道は、樹齢1000年を超える杉並木と、木々の間に広がる苔で織りなす荘厳な雰囲気です。
社務所の北側には、室町時代に作庭された国名勝指定「旧玄成院庭園(きゅうげんじょういんていえん)」があります。築山や石など一面の苔に覆われた趣のある庭を鑑賞できますよ。
福井県勝山市平泉寺町平泉寺56-63
参拝自由【社務所】8時~16時
不定※冬期(12月~3月)は積雪のため、参拝できない場合あり
参拝無料【旧玄成院庭園】入場料50円
勝山駅よりバスで12分/中部縦貫自動車道大野ICより10分
あり(有料※環境維持協力金)
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(画像提供:平泉寺白山神社)
白鳥庭園【愛知県】
花や雪吊りなど、四季折々の風景を楽しめる日本庭園

愛知県名古屋市に位置する「白鳥庭園(しろとりていえん)」は、季節の花や紅葉した木々など四季折々の風景を楽しめる日本庭園です。中部地方の地形をモチーフに、築山を「御嶽山」、山からの水の流れを「木曽川」、流れの水が注ぎ込む池を「伊勢湾」に見立て、源流から海までの“水の物語”がテーマになっています。

例年11月から翌2月末まで、雪の重みで枝が折れないよう、樹木の枝を吊り上げる冬の風物詩「雪吊り」が施されます。趣のある庭園の雄大な景観に、心が和みそうですね。
愛知県名古屋市熱田区熱田西町2-5
9時~17時(最終入園16時30分)
月(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入園料【大人】300円【中学生以下】無料
熱田神宮西駅より徒歩10分/名古屋高速道路六番北ICより10分
あり(有料)
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(画像提供:白鳥庭園)
河津川沿いの河津桜【静岡県】
春の訪れを感じさせる、川沿いの華やかな桜並木

静岡県の河津町は、例年2月上旬から開花し始める早咲きの桜「河津桜(かわづざくら)」で知られます。町内には合計8000本以上の桜があり、街中が濃いピンクの花で彩られる頃には「河津桜まつり」が開催されます。

絶景のポイントは、河津川沿いに約4kmにわたって続く850本の河津桜。河津川に架かる橋の1つ、朱色の「豊泉橋(ほうせんばし)」を中心に、夜にはライトアップが行われます。日中に川の両サイドに見られる桜並木はもちろん、ライトアップによる幻想的な美しい夜桜も必見です。
静岡県賀茂郡河津町 河津川沿い
散策自由※河津桜まつりのライトアップは18時から21時まで
なし
無料
河津駅より徒歩すぐ/東名高速道路沼津ICより90分
あり(有料※河津桜まつり期間は有料)
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(画像提供:河津町観光協会)
大淵笹場【静岡県】
緑が映える茶畑越しに、凛とした富士山が望める

富士山の南麓、静岡県富士市に位置する「大淵笹場(おおぶちささば)」は、富士山を背景に一面の茶畑が見わたせる絶景スポット。電線などの人工物がないところで観賞可能な、全国でも数少ないエリアです。特に、お茶の新芽の時期には新緑と富士山の姿をカメラに収めようと大勢の人々が訪れます。

茶畑では、大型の機械に頼らず、細やかに作業できる人力と小型機械を使用しているため、緑のさざ波が押し寄せているような美しい陰影が作り出されることも特徴。茶畑と富士山の姿をぜひ、自分の目やカメラに収めてくださいね。
(画像提供:富士市 交流観光課)
三保松原【静岡県】
青い海と打ち寄せる白波、松原の緑越しに望む富士山が美しい

静岡県静岡市の約5kmの海岸に、推定3万本の松が生い茂る「三保松原(みほのまつばら)」は、海岸と松原を背景に富士山を望む絶景スポットです。歌川広重の浮世絵など、さまざまな絵画や和歌の題材にもなった風景は、古来より多くの人を魅了。世界文化遺産である富士山の構成資産にも登録されました。
松原の一角には、天女が羽衣をかけたと伝わる「羽衣の松」があります。「羽衣の松」から徒歩約10分の「御穂神社(みほじんじゃ)」まで、500mにわたって続く松並木もおすすめ。樹齢200年から300年といわれる松が連なるこの道は“神の道”とも呼ばれ、和の風情とともに神秘的な雰囲気が漂っています。
静岡県静岡市清水区三保
散策自由
なし
無料
新清水駅よりバスで20分※土・日・祝のみ「世界遺産三保松原」行きのバスも運行/東名高速道路清水IC・日本平久能山スマートICより約25分
あり(無料)
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(画像提供:静岡市)
白川郷合掌造り集落【岐阜県】
茅葺き屋根の合掌造りの民家が立ち並ぶ、日本の原風景

岐阜県・白川村は、木の梁を山の形に組み合わせた日本独自の建築様式「合掌造り」の家が残る集落。大小100棟余りあり、現在でも生活が営まれています。日本の原風景ともいえる美しい景観で、1995年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
絶景のポイントは、白川郷の北峰にある展望台から眺める「白川郷合掌造り集落」の全景。周囲の自然豊かな美しい景色とともに集落を一望でき、“日本の故郷”を訪れたように感じられます。また、冬期には夜間ライトアップのイベントも実施(年4回程度開催、要予約※詳細は公式ホームページを要確認)。雪が降り積もる中、合掌造りの建物から暖かな光が漏れる様は、とても幻想的です。
岐阜県大野郡白川村荻町
散策自由※住民生活とプライバシー保護のため、宿泊客を除く夜間の観光客受け入れはなし(観光は17時まで)
なし
無料
金沢駅より高速バスで80分/東海北陸自動車道白川郷ICより5分
あり(有料)※せせらぎ公園駐車場(8時~17時、最終入庫16時30分)
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(画像提供:一般社団法人白川郷観光協会)
関西エリア
久安寺【大阪府】
寺の静寂に包まれながら、境内を彩るアジサイを観賞できる

大阪府池田市に位置する「久安寺(きゅうあんじ)」は、“花と緑と文化財”がキャッチフレーズ。“花の寺”と呼ばれる関西の25の寺で構成する「関西花の寺二十五カ所霊場会」の1つで、2万坪の広い境内に咲き誇る四季折々の花が、訪れる人を迎えてくれます。
アジサイが見頃になる6月中旬から7月初旬には境内に咲く姿だけでなく、摘んだ花を池に浮かべる「あじさいうかべ」も見られます。

秋には、辺り一帯をモミジやイチョウが彩ります。赤や黄色でカラフルなトンネルのようになる参道や、池の水面に映える紅葉など、見どころが豊富です。
大阪府池田市伏尾町697
9時~16時(最終入場16時)
なし
拝観料【小学生以上】300円
池田駅よりバスで15分/阪神高速池田木部第一ICより5分/新名神高速箕面とどろみICより5分
あり(無料)
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(画像提供:久安寺)
竹田城跡【兵庫県】
朝霧に包まれ、天空に浮かぶように見える山城遺跡

兵庫県朝来市の古城山(こじょうざん)山頂に位置する「竹田城跡」。天守台を中心に南北約400m、東西約100mにおよぶ縄張りには、400年以上前の石垣遺構がほぼそのまま残されており、“日本のマチュピチュ”とも呼ばれています。
晩秋のよく晴れた早朝は朝霧が発生しやすく、石垣遺構との共演は神秘的。雲海に浮かんで見える竹田城跡は、まさに“天空の城”のようです。

遺構を間近で見るには、竹田城跡本丸・天守台からがおすすめ。大小さまざまな石材を組み合わせた“野面積み”を中心とした壮大な石垣群の眺めは、竹田城跡内ならどこからでも鑑賞可能です。
竹田城跡全体を眺めるのなら、竹田駅を挟んで反対側、朝来山(あさごやま)の中腹にある「立雲峡(りつうんきょう)テラス」を訪れてみてください。タイミングが合えば、城跡が天空に浮かぶ絶景が見られますよ。
兵庫県朝来市和田山町殿13-1
【3月~5月末】8時~18時(最終登城17時30分)※季節により異なる。詳細は公式HPを確認
冬季閉山(1月4日~2月末)
観覧料【高校生以上】500円【中学生以下】無料
竹田駅よりバスで20分、その後徒歩20分/播但連絡自動車道路和田山ICより10分(山城の郷駐車場まで)、その後徒歩40分
あり(無料)
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(画像提供:兵庫県朝来市)
姫路城西御屋敷跡庭園 好古園【兵庫県】
姫路城を借景に、江戸時代のような情景を味わえる

兵庫県姫路市の「好古園」は、世界遺産「姫路城」を借景とした本格的な日本庭園です。1万坪の敷地内には、趣向を凝らした9つの庭園や、築地塀、数寄屋建築の茶室といった江戸時代を彷彿とさせる歴史的景観が広がります。
庭園を望むために建てられた「潮音斎」と、その周辺の建物を結ぶ渡り廊下は、左右に緑豊かな自然を観賞できる絶好のスポット。

落葉樹を配した「夏木の庭」では、新緑から紅葉、落葉までといった、その季節ならではの情景が見られます。散策路の苔むした小径を歩けば、風情が感じられますよ。そのほか、15種類の竹類が四方を囲む「竹の庭」など素晴らしいポイントがたくさんあるので、時間に余裕をもって散策してくださいね。
兵庫県姫路市本町68
9時~17時(最終入園16時30分)※季節により延長営業あり
12月29日・30日
入園料【18歳以上】310円【小・中学生、高校生】150円
姫路駅より徒歩15分/山陽自動車道姫路東ICより20分
なし※近隣に有料駐車場あり
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(画像提供:姫路城西御屋敷跡庭園 好古園)
貴船神社【京都府】
豊かな自然に包まれた境内。灯篭を配した石段の参道が美しい

京都府・左京区の山々に囲まれた、自然豊かな奥座敷エリアに佇む「貴船神社(きふねじんじゃ)」。全国に500社ほどある貴船神社の総本宮として、水の神様などが祀られています。
貴船川に沿って本宮、結社、奥宮と社殿を構えており、参道の石段には、両側に朱色の春日灯篭(かすがとうろう)が連続して立ち並びます。

水と森に囲まれた境内は、四季折々の表情が素晴らしいです。夏は新緑が清々しく、紅葉が深まる秋には、赤や黄色のグラデーションが錦絵のように広がり、冬は雪が積もると幻想的な白銀の世界が楽しめますよ。
毎日、日没頃から閉門時間まで、参道の灯篭がライトアップされます。やわらかい灯りが連なり、圧巻の光景ですよ。
京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
本宮開門時間【5月~11月】6時~20時【12月~4月】6時~18時、授与所9時~17時
なし
参拝無料
貴船口駅より京都バスで4分/名神高速道路京都東IC・京都南ICより50分
あり(有料)
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(画像提供:貴布禰総本宮 貴船神社)
正寿院【京都府】
境内を彩る色とりどりの風鈴。ハート型の窓からの景色も必見

京都府・宇治田原町の「正寿院(しょうじゅいん)」は、1200(正治2)年に創建されたお寺。日本を代表する仏師の1人、快慶による不動明王坐像“お不動さん”が迎えてくれます。
夏には、境内に2000個の風鈴が吊られることから“風鈴寺”とも呼ばれており、お寺周辺の茶畑や山を背景に鳴り響く涼しげな音に、日本の夏を感じます。

客殿には、“花と日本の風景”をテーマに描かれた160枚の天井画や、ハート型に類似した日本の伝統文様の形をした窓・猪目窓(いのめまど)を設置。窓から覗く桜のピンク、新緑の緑、紅葉の赤、雪の白と四季によって変化する色に、季節の移ろいを実感できそうです。
京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
【4月~11月】9時~16時30分【12月~3月】10時~16時
8月17日
拝観料600円(菓子付)
宇治駅よりバスで40分/京滋バイパス宇治西IC・新名神高速道路信楽ICより30分
あり(無料)
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(画像提供:正寿院)
渡月橋【京都府】
四季折々の風景にとけ込む、趣のある木製の橋

「渡月橋(とげつきょう)」は、京都府・嵯峨野と嵐山を隔てて流れる大堰川(桂川)に架かる、木製の橋です。橋のみならず、山・川との調和が取れた美しい景観は、嵐山を代表する観光名所。平安時代、橋と夜空を眺めた亀山上皇が、月が橋を渡るようだと感想を述べたことから「渡月橋」と名付けられたといわれています。
橋とともに周辺一帯を彩る桜や紅葉など、四季折々の景色を楽しめることも魅力です。

晴れた日だけでなく、梅雨といった雨の多い季節も見過ごせません。雨上がり、少し気温が上がってきたタイミングなど、条件によっては霧が発生することもあります。白い霧が「渡月橋」を覆い尽くし、まるで雲海に浮かんでいるような幻想的な風景に出会えるかもしれませんよ。
清水寺【京都府】
断崖に張り出すように建つ舞台。眼下に見られる街並みも美しい

京都府・東山区の音羽山中に広がる「清水寺」。国宝と重要文化財を含む30以上のお堂や塔が建ち並びます。
見どころは、山の断崖に建てられた本堂にある、崖下から約13mの高さに張り出した桧板の舞台。“清水の舞台”として知られており、多くの観光客が訪れるスポットです。格子状に組まれた木材同士が支え合う、日本古来の伝統工法で耐震性の高い構造をつくり上げています。

舞台から京都の街を眼下にする眺めは素晴らしく、美しい景色に魅了されそうです。春と夏と秋の夜間特別拝観にあわせて行われるライトアップも必見。観音さまの慈悲をあらわしているという一筋の青い光が、古都の街並みを照らし幻想的です。
京都府京都市東山区清水1-294
6時~18時※季節により変動あり。夜間特別拝観期間中は21時受付終了
なし
拝観料【大人】500円【小・中学生】200円
京都駅よりバスで約20分/名神高速道路京都東ICより25分
なし※近隣に有料駐車場あり
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(画像提供:清水寺)
飛瀧神社「那智の滝」【和歌山県】
迫力の水しぶきに自然の神秘が感じられる、落差133mの名瀑

和歌山県・那智勝浦町の「飛瀧神社(ひろうじんじゃ)」は、全国5000社余りある熊野神社の総本社「熊野那智大社」の別宮。「那智の滝」をご神体として祀っているため、社殿をもたず、滝に向かって直接参拝します。

大雲取連山(おおくもとりれんざん)を源流とする「那智の滝」は、高さ133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さ10m、落下する水量は毎秒1tともいわれる迫力のある流れ。滝に続く参道を3分ほど進むと、真正面から拝観できる舞台が設置されており、轟音とともに水しぶきが飛び散る様子を間近で観賞できます。
滝の東方に広がる常緑広葉樹林の「那智原始林」は、自然の神秘を感じられるような壮大な景観です。
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
参拝自由【社務所】8時~16時30分頃
なし
参拝無料、御滝拝所舞台参入料【大人】300円【小・中学生】200円
紀伊勝浦駅よりバスで30分/那智勝浦新宮道路那智勝浦ICより25分
あり(有料)※近隣に民間有料駐車場もあり
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(画像提供:熊野那智大社)
熊野古道中辺路【和歌山県】
古道を進んだ先にある展望台で、雄大な山脈を一望できる

紀伊半島南部の熊野三山(熊野本宮大社など)へ通じる参詣道「熊野古道」。いくつかルートがあるうち、多くの旅人が歩いたとされる田辺から熊野本宮に向かう「中辺路(なかへち)」。田辺市本宮町内の発心門王子から熊野本宮大社のコースは、約7kmのゆるやかな下り坂で、道幅も広く歩きやすいので初心者にもおすすめ。石畳の残る古道や、棚田や茶畑が美しい集落の風景などが楽しめます。
古道から少しそれるように設けられた展望台は、熊野本宮大社旧社地・大斎原の大鳥居や熊野川を見わたせるビュースポットです。

熊野古道の難所の1つ、小雲取越の途中に位置する「百間ぐら」も絶景ポイントとして外せません。雄大な熊野の山並みは、雲や光によってさまざまな表情に変化するそう。どんなシーンに出会えるのかワクワクしますね。
和歌山県田辺市本宮町
散策自由
なし
散策無料
紀伊田辺駅よりバスで約120分(熊野本宮まで)/紀勢自動車道上富田ICより75分
あり(無料)※世界遺産熊野本宮館の駐車場を利用
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(画像提供:熊野本宮観光協会)
中国・四国エリア
備中国分寺(備中国分寺五重塔)【岡山県】
田園風景の中、四季折々の花に囲まれて佇む五重塔

岡山県総社市の広々とした田園風景の中に佇む「備中国分寺」。奈良時代に聖武天皇の発願により全国に建立された国分寺の1つです。境内にそびえる高さ約34mの五重塔は、国指定重要文化財にもなっており、吉備路を代表する景観ともいえます。

特に絶景が見られるおすすめの地点は南側からの眺め。田園を彩る菜の花・レンゲ・ひまわりなどの花々とともに、凛と建つ五重塔の美しい姿が見られますよ。
近隣にはサイクリングコース「吉備路自転車道」が整備されています。自転車を走らせながら好みのポイントを見つけるのもいいですね。
岡山県総社市上林1046
散策自由
なし
参拝無料
総社駅よりタクシーで15分/岡山自動車道岡山総社ICより10分
あり(無料)
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(画像提供:総社市役所 観光プロジェクト課)
足立美術館【島根県】
枯山水庭を中心に、四季折々にうつろいゆく広大な日本庭園

島根県安来市の「足立美術館」は、地元出身の実業家・足立全康氏が収集したコレクションをもとに、1970(昭和45)年に開館しました。
“庭園もまた一幅の絵画である”との信念のもと、創設者が力を注いでいたのが庭園づくり。
建物を囲むように広がる5万坪の日本庭園は、アメリカの日本庭園専門誌において「庭園日本一」、フランスの旅行ガイドで「三つ星」と評価されています。

壮大な自然の山々を借景とした「枯山水庭」や、館内の窓枠を額縁に見立てて庭を望む「生の額絵」など、さまざまな角度、場所から、庭園を楽しめます。
島根県安来市古川町320
【4月~9月】9時~17時30分【10月~3月】9時~17時
なし※展示替えのため新館のみ休館日あり
入館料【大人】2500円【大学生】2000円【高校生】1000円【小・中学生】500円※2025年4月からの改定料金
安来駅より無料シャトルバスで約20分/山陰自動車道安来ICより10分
あり(無料)
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(画像提供:公益財団法人 足立美術館)
元乃隅神社【山口県】
壮大な日本海を背景に、100m以上にわたって並ぶ赤鳥居

1955(昭和30)年に建立された、山口県長門市の「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」。2015年にはアメリカのテレビ局・CNNが発表した「日本の美しい風景31選」の1つに選出されました。
123基の鳥居が100m以上にわたって並ぶ景色はまさに圧巻で、鳥居の赤、海の青、周辺に茂る草木の緑のコントラストが鮮やかです。

神社としては、開運厄除や福徳円満、商売繁盛・大漁・海上安全・良縁・子宝・交通安全・学業成就などといったご利益があり、さまざまな願掛けが可能です。
高さ約6mの大鳥居の上部には、通常より小さめのお賽銭箱が設置。上手にお賽銭を投げ入れ、願い事を唱えてくださいね。
山口県長門市油谷津黄498
7時~16時30分(閉門)※夜間の立ち入り・撮影は禁止
なし
参拝無料
長門古市駅・人丸駅よりタクシーで20分/中国自動車道美祢ICより60分
あり(有料)
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(画像提供:一般社団法人 長門市観光コンベンション協会)
錦帯橋【山口県】
四季の情景とともに楽しめる、清流に架かる木造アーチ橋

山口県岩国市を流れる錦川に架かる「錦帯橋(きんたいきょう)」は、世界でも珍しい木造アーチ橋。江戸時代につくられた長さ約193m、幅5mの橋です。約350年もの長きにわたり地元市民の熱意で守られ続けており、世界遺産への登録を目指しているのだそう。
桜色に包まれる春、花火や夜景とともに楽しめる夏、紅葉によって赤や黄に彩られる秋、白く雪化粧される冬と、色彩豊かな景観が見られます。

橋上だけでなく、河原におりて「錦帯橋」を裏から見上げるのもおすすめです。橋を形づくる木組みの美しさがより一層感じられますよ。
山口県岩国市岩国
散策自由
なし
入橋料【大人】310円【小学生】150円
岩国駅よりバスで20分/山陽自動車道岩国ICより10分
あり(無料※3月~5月・9~11月の土・日・祝、特定期間は有料)
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(画像提供:岩国市 産業振興部 観光振興課)
銭形砂絵「寛永通宝」【香川県】
白い砂浜と青い松に囲まれた巨大な貨銭

香川県観音寺市、有明海の砂浜に描かれた「寛永通宝(かんえいつうほう)」の銭形は、東西122m、南北90m、周囲345mの巨大な砂絵です。江戸時代、藩主を歓迎するためにつくられたといい、この銭形砂絵を見れば、健康で長生きし、お金に不自由しないと伝えられています。

琴弾山(ことひきやま)山頂にある「琴弾公園」内の銭形展望台から見ると、きれいな円形に見えるのでおすすめ。毎日、日没から22時まで行われる、ライトアップによる幻想的な姿も素敵です。
香川県観音寺市有明町14-1
散策自由
なし
無料
観音寺駅よりタクシーで5分/高松自動車道さぬき豊中ICより15分
あり(無料)
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(画像提供:観音寺市観光協会)
高屋神社「天空の鳥居」【香川県】
鳥居越しに一望する、眼下の街並みと瀬戸内海

香川県観音寺市の「高屋神社」は、律令時代の法典『延喜式(えんぎしき)』に登載された1社で、1100年以上前に建てられた歴史ある神社です。本宮の鳥居は標高404mの稲積山(いなづみやま)山頂にあり、鳥居越しに絶景が見られることから“天空の鳥居”と呼ばれています。

「高屋神社」の下宮から“天空の鳥居”までは、徒歩で約50分。最後に270段の石段を登り鳥居の下で振り返ると、目の前には息をのむような絶景が広がり、達成感もひとしおです。
平日は自家用車、土・日・祝日はシャトルバス(有料)で、鳥居のある山頂の近くまで行くことができます。
香川県観音寺市高屋町
散策自由
なし
参拝無料
観音寺駅よりタクシーで30分(本宮まで)/高松自動車道大野原ICより35分(本宮駐車場まで)※土・日・祝のシャトルバス運行時間帯は通行不可。詳細は公式HPを確認
あり(無料)
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(画像提供:観音寺市観光協会)
九州エリア
御船山楽園【佐賀県】
四季を彩る草木や花々が、広大な日本庭園を埋め尽くす

佐賀県武雄市(たけおし)にそびえる御船山(みふねやま)。西麓に広がる「御船山楽園」は、江戸時代の1845(弘化2)年、武雄領主・鍋島茂義公によって3年の歳月をかけてつくられた広大な池泉回遊式庭園です。2010(平成22)年に国の登録記念物(名勝地関係)に登録されました。
標高210mの御船山の断崖を借景に、桜やツツジなど季節の花々が見事な景観をつくります。すり鉢状の「つつじ谷」を彩るツツジは、まるでカラフルな絨毯を敷き詰めたかのよう。

紅葉の季節には、樹齢170年(推定)になる大モミジをはじめ、池の周りの木々が紅や橙、黄色に染まり、水面に映りこむ様はまさに絶景。ライトアップされた夜の姿も幻想的です。
佐賀県武雄市武雄町武雄4100
8時~17時※イベント期は異なる
12月24日・25日・31日~1月3日
入園料【中学生以上】500円【小学生】200円【未就学児】無料※イベント期は異なる。詳細は公式HPを確認
武雄温泉駅よりタクシーで5分/長崎自動車道武雄北方ICより15分
あり(無料)
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(画像提供:御船山楽園ホテル)
大魚神社「海中鳥居」【佐賀県】
潮の満ち引きに応じ、鳥居を巡る幻想的なシーンに出会える

佐賀県・太良町の「大魚神社(おおうおじんじゃ)」は、有明海の浅瀬に建つ3基の海中鳥居で知られています。
最大6mの干満差があるため、満潮の時は鳥居が海中に浸かり、干潮時には鳥居の下を歩くことも可能。2017(平成29)年には佐賀県知事が認定する、22世紀に残す「佐賀県遺産」に認定されました。

朝・夕方・夜といった時間帯や、月明かりの強さ・天気・潮位といった自然現象の条件次第で、異なる表情が見られることも魅力。
鳥居が海に浸かり、青い海と朱色のコントラストが美しい絶景を見たいなら「良く晴れた日の満潮時」、月明かりの海と鳥居の幻想的な風景を狙うなら「晴れた日の夜」など、見たいシーンを選んで訪れる人も多いそうですよ。
佐賀県藤津郡太良町大字多良1874-9
散策自由
なし
参拝無料
多良駅より徒歩20分/九州横断自動車道武雄北方ICより40分
あり(無料)
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(画像提供:太良町役場 企画商工課)
北嶽日吉神社【熊本県】
杉並木の参道を進んだ先に佇む、趣のある神社

熊本県・相良村(さがらむら)の標高645mの高台にある「北嶽日吉神社(きただけひよしじんじゃ)」は、平安時代810(弘仁元)年の創建。
猿の生まれ変わりの少女と青年の悲恋など、猿にまつわる伝説も多く伝えられており、拝殿の前には狛犬ならぬ狛猿が鎮座しています。神の使い「神猿(まさる)」にちなみ、魔除け・厄除け・勝負の神などとして信仰されているそうです。

鳥居から本殿までは、徒歩で約7分。杉並木の参道を、森の奥へと進むと、途中には、杉の木2本が縄で結ばれた「夫婦杉(めおとすぎ)」が寄り添うように立っています。晴れた日には木々の間から陽光が差し込んで神聖な雰囲気です。
(画像提供:相良村役場 企画商工課)
天安河原【宮崎県】
神話の舞台となった地。渓谷に囲まれた幻想的な大洞窟

宮崎県・高千穂町の「天岩戸神社」から岩戸川に沿って徒歩約10分の場所にある「天安河原(あまのやすかわら)」は、日本神話に登場する天照大神(あまてらすおおかみ)が岩戸に隠れ、世界が闇に包まれた際、多くの神が集まり話し合いをしたと伝えられる洞窟です。

石を積んで願い事をすると願いが叶うともいわれており、いつしか祈願に訪れた人たちの手によって石が積まれていくようになったそうです。現在では積まれた石が無数にあり、天安河原の神秘的かつ幻想的な雰囲気が一層引き立てられています。
宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸
散策自由
なし
無料
九州中央道平底ICより15分
あり(無料)※天岩戸神社駐車場を利用、一部有料あり
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(画像提供:高千穂町観光協会)
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エニママ編集部
子育てを優先しながら、自分たちらしいはたらき方を実現するママの社会復帰支援サービス「Any MaMa(エニママ)」に登録する、精鋭ライターチームです。女性、ママならではのリアリティある視点での記事をご提供しています。